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いよいよ最終日。今日は針ノ木雪渓を下って扇沢に戻るだけだ。朝から小ぬか雨。カッパを着て下山する。もはや雪渓はわずかに残るのみで、いっさい、雪の上を歩くことはできない。左岸の高巻きの鎖場を慎重に下りる。
鎖場の下で、沢を渡渉し、いったん右岸へ。やがて左岸に渡り返すが、先行のご夫婦パーティが渡渉点に気づかず直進してしまっている。その時点では、わざとそう進んでいるのかどうかが判然としなかったが、やがて大きな岩で進退きわまった様子。Mr.Dashが、左岸のトラバース道から合図を送ると、奥さんのほうが気づいてくれた。ストックで「戻って、渡れ」と示すと、「わかった」とのこと。すぐ下はガスが濃かっただけに、発見が早くてよかった、よかった。
大沢小屋で休憩する。名物オヤジのべらんめい調の応対がおもしろい。サンポーニャ、ケーナ、オカリナが置いてあり、ラジカセから南米のフォルクローレが流れていた。フォルクローレは、Mr.Dashも大好きな音楽だ。オヤジにそう話していたら、ちょっと気に入られたのか、オカリナは宗次郎の作だが、以前、客が落として先端が割れてしまったとか、シーズンオフには某市の某所で仲間とフォルクローレ演奏をしているとか、聞いてもいないことを話してくれた。
コーヒーを注文しても、客に入れさせて、客にコップを洗わせるような、近年珍しいオヤジで、インターネット上では賛否両論あるものの、こういう愉快な人物こそ、山にしかいられないのだから、客としては臆せずに会話のキャッチボールをすれば面白さが際立つ。
扇沢で車を回収し、I島クンの勧めで葛温泉へ。かじか荘の湯はすばらしかった。大町駅前の例の酒屋にもう一度寄って、お土産用の酒を買う。S本さんと駅で別れ、奈良に着いたのは夜の8時頃になっていた。
鎖場の下で、沢を渡渉し、いったん右岸へ。やがて左岸に渡り返すが、先行のご夫婦パーティが渡渉点に気づかず直進してしまっている。その時点では、わざとそう進んでいるのかどうかが判然としなかったが、やがて大きな岩で進退きわまった様子。Mr.Dashが、左岸のトラバース道から合図を送ると、奥さんのほうが気づいてくれた。ストックで「戻って、渡れ」と示すと、「わかった」とのこと。すぐ下はガスが濃かっただけに、発見が早くてよかった、よかった。
大沢小屋で休憩する。名物オヤジのべらんめい調の応対がおもしろい。サンポーニャ、ケーナ、オカリナが置いてあり、ラジカセから南米のフォルクローレが流れていた。フォルクローレは、Mr.Dashも大好きな音楽だ。オヤジにそう話していたら、ちょっと気に入られたのか、オカリナは宗次郎の作だが、以前、客が落として先端が割れてしまったとか、シーズンオフには某市の某所で仲間とフォルクローレ演奏をしているとか、聞いてもいないことを話してくれた。
コーヒーを注文しても、客に入れさせて、客にコップを洗わせるような、近年珍しいオヤジで、インターネット上では賛否両論あるものの、こういう愉快な人物こそ、山にしかいられないのだから、客としては臆せずに会話のキャッチボールをすれば面白さが際立つ。
扇沢で車を回収し、I島クンの勧めで葛温泉へ。かじか荘の湯はすばらしかった。大町駅前の例の酒屋にもう一度寄って、お土産用の酒を買う。S本さんと駅で別れ、奈良に着いたのは夜の8時頃になっていた。