Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年5月24日(水)[北摂]石仏群をめぐり、光明山、妙見山へ!!

2023年05月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
絵馬堂横からは、剣尾山が正面に見える


■今回のコース
平野バス停→北ノ谷磨崖仏→多尊石仏・双体地蔵→不動明王板碑→出世大黒天法輪寺→
法輪姫の塔→車道出合→光明山→妙見山→(新滝道)→雄滝行場→白滝神社→
ケーブル黒川駅→妙見口駅


久しぶりに豊能町の光明山から、能勢の妙見山へと歩いてきた。
光明山の東麓は、さまざまな石仏、石塔などが散在する興味深いスポットだ。



阪急池田駅から阪急バスで平野へ。内田橋を渡り、山のほうへ。



川尻北ノ谷磨崖仏。
林道を少し下に回り込んだ岩に、2体の石仏が刻まれている。
左が不動明王、右が地蔵尊。天文17年(1548年)の造立。



林道脇に、カナメモチの木が花をいっぱいつけていた。



隣にはサルナシの花。



ササにも花がついている。
ササは数十年に一度、花が咲き、そのあとその個体は枯れるという。



多尊石仏・双体地蔵。
多尊石仏は、ひとつの岩に、22体の像と五輪塔が刻まれている。
上段の3体は、左から地蔵菩薩、阿弥陀如来、観音菩薩。天正8年(1580年)の作。
そばにある双体地蔵は、室町時代後期のものとされ、2体の阿弥陀如来が並んで彫られる。



不動明王板碑。
天正16年(1588年)の作で、火焔を背にした不動明王のレリーフ。



そのすぐ横にあるのが、大峰供養塔。
大峯山に33度登拝した記念に造られたもので、享保9年(1724年)の建立。
江戸時代に、ここから33度も大峯にお参りするって、すごい。



出世大黒天法輪寺は、真言宗の寺。境内はじつにきれい。
法輪寺は、天平宝字4年(760年)、光仁天皇の皇子・開成皇子が草創とされる。
天長5年(828年)、弘法大師が、京都に庶民のための学校(綜藝種智院)を建てた頃、
当地地をたずね、大黒天を自ら刻み祀ったという。



法輪姫の塔。
3基の宝篋印塔が並ぶが、それぞれは年代も異なり、寄せ集められたものという。
どの塔が「法輪姫」の塔で、姫がどんな人だったのかは不明。



ようやく山道に入る。はじめは植林の中。やがてクヌギなどの雑木林になる。



上り詰めると車道に突き上げる。
車道に並走する登山道をたどり、光明山のピークへ。ここは眺めは得られないのが残念。



2度ほど車道に出合いながら、妙見山をめざす。
路傍にキノコを発見。チャワンタケの一種だろう。



いよいよ妙見山の境内へ。石鳥居をくぐる。尾張国からの寄贈のようだ。
ところで能勢妙見山は、北麓にある眞如寺の「飛び地境内」であり、正式には「無漏山眞如寺
境外仏堂能勢妙見山」という。



妙見山の開運殿(本殿)に到着。
慶長10年(1605年)、領主の能勢頼次によって草創された。



寺務所の正面にあるトチノキの巨樹には、ちょうど花が満開状態だった。



総ケヤキ造りの山門。建築年代不詳。



この山門、おもしろいのは、ちょうど大阪府能勢町と兵庫県川西市の府県境が通ること。



大阪府に入ったところで六甲山系の眺めを楽しみながらランチ。
立ち止まると肌寒く感じるほど、この日は過ごしやすい気温だった。



日清・日露戦争での戦没者慰霊塔である彰忠碑(明治41年建立)を回り込むと、
妙見山の三角点がある。



下山路は、新滝道をとる。
確か2012年頃からだったと思うが、豪雨による土砂崩れで通行止めとなり、
2021年春にようやく通れるようになった。
崩れやすい土壌なのか、その後も崩壊が続いている気配もあったが、
なんとか通れるレベルである。沢沿いの景観は大きく傷つけられていた。



イロハモミジの木陰でご機嫌のコゲラをみつけた。



昼寝中なのか、じっとして動かないのは、目が金色だからシュレーゲルアオガエルか?



山頂付近では蕾だったエゴノキ、標高を下げていくと満開になっていた。



雄滝(おんたき)行場。
行場の一部は、横の涸れ谷からの崩れた岩屑が積もり、痛々しい。
水行をする滝のほうは無事なようだった。



ケーブル黒川駅に下りてきた。
この日は定休日(水曜、木曜は休業)のため閉まっている。
あとはのどかな田園風景の中を、能勢電鉄妙見口駅へとそぞろ歩いた。
この日は風が清々しく、気持ちよかった。

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