Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年2月1日(木)~2日(金) [台高]東大台冬の大台ヶ原、特別なモニターツアーで歩く!

2024年02月03日 | 山登りの記録
■メイン写真
雪がほとんどなかった日出ヶ岳の山頂

■今回のコース
2/1 フォレストかみきた[泊]
2/2 フォレストかみきた⇒(上北山村による送り)⇒大台ヶ原駐車場→日出ヶ岳→正木ヶ原
   →尾鷲辻→牛石ヶ原→尾鷲辻→大台ヶ原駐車場⇒(上北山村による送り)⇒
   フォレストかみきた(薬師湯入浴)

※当記事に使用する写真は、上北山村が許可を得て実施するモニターツアーに参加入山し
 撮影したものです。

今年も、冬の大台ヶ原を歩くモニターツアーを、大台ヶ原登録ガイドとしてガイドしてきた。
本来は冬期立入禁止の大台ヶ原ドライブウェイを、環境省、奈良県、上北山村が尽力し、
利用の手続きや除雪作業などを進めてくださった。これには深く感謝申し上げる。

大台ヶ原登録ガイドであり、かつ日本山岳ガイド協会の雪山におけるガイド資格を持つ者が
引率すること、お客様を含め全員が上北山村の宿泊施設に前泊することが条件となっている。

前日は上北山温泉「フォレストかみきた」に泊る。
みんなで生中で乾杯し、おいしい夕食をいただいた。



2日朝、上北山村の車に分乗し、冬季閉鎖中の大台ヶ原ドライブウェイへ。
この日のために村が除雪し、当日はゲートの鍵を開けて進入する。

※大台ヶ原ドライブウェイは、法律上、閉鎖期間は「歩行者も立入禁止」だ。



駐車場に到着。
ここ数年、毎年ガイドさせていただいているが、これほどまでに雪が少ない
年は初めてだ。今回はスノーシューは無理。クルマに置いていく。



登山道はところどころ凍っているが、ノーアイゼンで歩けた。
期待していた霧氷を観られなかったのは残念。



展望台に到着。天気は上々だ。尾鷲方面、熊野灘がきれいに見える。



日出ヶ岳の山頂に到着。やはり雪はほとんどない。



空気は澄み渡っているので、大峰山系の主峰たちを望むことができた。
これは釈迦ヶ岳。



近畿の最高峰・八経ヶ岳と弥山。



大普賢岳と和佐又山。



正木峠(正木嶺)を望む。



さっきの展望台に戻り、シロヤシオの森の中、木段の道を登り返す。
正木峠(正木嶺)のベンチが新しくなっていた。



少し先から、大台ヶ原駐車場が見下ろせる。



正木ヶ原。ここでランチタイム。風もなく、快適だった。



尾鷲辻を通過。少し雪はあるものの、むしろ凍っている箇所で 滑らないように
気をつけながら進む。
歩道の複線化による植生被害を避ける意味合いから、木道以外は歩かないように
したい。大台ヶ原登録ガイドの立場としてはそのように思うが、それならば
ドロドロ、ベチャベチャの、いつも歩きにくくなる部分には、新たに木道を敷設して
いく必要もあると考える。



雪が深い年は、時間の関係で行くのが困難になる牛石ヶ原。
熊野の方角を遠望する神武天皇像がある。
大台教の創始者・古川嵩が1928年に造った。
本体が4,500kg、金鵄と弓が68kg、太刀が83kgで、総重量4.6tあるという。



牛石。
昔、麓の村で村人や旅人を襲っていた妖怪「一本ダタラ」を名僧・丹誠が法力によって
封じ込めたといわれる石。

大台ヶ原には、動植物の説明や自然再生に関する案内看板はたくさん設置されているが、
神武天皇像や牛石など、歴史・文化に関するものはあまりなく、ここにも説明は一切ない。



尾鷲辻に戻り、中道で下山する。コケが美しい、昔の大台ヶ原の名残をとどめる
ところがいくつかある。
中道は、よく「退屈」とか「見るべきものはない」という人がいるが、それは
勉強不足であり、じつは他の場所と同じくらい話すネタは多いのだ。

下山後は、昨夜に続き「フォレストかみきた」で入浴。
一日おきに、風呂場を男女で入れ替えてくれるから、趣の異なる入浴を楽しめる。
風呂上がりに缶ビール、缶ハイボールに舌鼓を打つお客さんたちの素敵な笑顔。
雪、霧氷はなかったが、やはり山歩きのあとの温泉は格別なのである。

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