散々苦労した挙句、主稜線に出た。伊吹山の白い巨体が印象的だ。登山道上に雪はほとんどなく、笹原と、カレンフェルト地形の広い尾根をたどり、茶色い屋根の避難小屋の前で記念撮影。何人かのメンバーが、やっと安堵の表情を浮かべる。確かに、よくがんばった。
ところで、この小屋は、昔は確か赤い屋根だったような…遠い記憶とのギャップを感じる。記憶が間違っているのかもしれないが。
経塚山のピークを越え、やっと霊仙山のピークに着いた。既に午後2時をとうに回っている。どうギリギリ見積もっても、ここは3時がリミットだ(それでも本当はヤバイ)。再び記念写真を撮り、しばらく休息する。
先行の3名パーティが「西南稜なら、足の踏み場もないほどの福寿草が見られたそうだ」と残念そう。我々も、それを目当てにこの山に来たので、ちょっぴり残念。いまさら最高地点を越えて西南稜に行く時間はない。
あきらめムードの我がパーティ。3名パーティは、惜しい惜しいと先に下山して行った。しかし、Mr.Dashは、ある情報に基づく最後の賭けをしようと、まだ諦めていなかった。
下山は、雪渓を利用して、経塚山に登ることなく、ショートカット。無雪期にはできないワザだ。その途中、H山お母さんの腿がとうとう頑張りすぎの酸欠で攣ってしまった。時間の余裕がないので、ここはMr.DashがH山お母さんのザックを自分のにカラビナでつないで担ぎ下ろした。
お虎ヶ池は、雪で覆われて、鳥居が唐突に立っているだけに見え、何が何だか、わからない状態だった。
汗フキ峠への下山路は、下りる下りる。あっという間に標高差550mを下りた。途中の雑木林が、なんともいい風情を出している。こっちのルートは、雪もなく楽勝だ。カナヤの山小屋を過ぎる。ビールが冷やしてあるが、涙をのんでガマン。廃村を疾風のように抜け、無事、クレヶ畑の林道終点の駐車スペースに下山できたのは、夕方も夕方、16:30。アブナイアブナイ。谷山谷にデポした車を回収したら17時をすっかり回っていた。
ところで、苦労のアプローチには、すばらしいご褒美が待っていた。場所は詳しく書かないが、チョット人の道を外した、とある所に、それはあった。さっき「最後の賭け」と書いたが、登山道を少し離れ、ある斜面を試しに下りてみたのだ。すると、あるわあるわ。福寿草の群落だ!!
慌てて坂を駆け上がり、皆を呼ぶ。「カメラもって!早く、早く!!」メンバーは、てっきりMr.Dashがキジ撃ちにでも行ったと思っていたらしいが、異様に興奮したその声で事情を把握。パラパラとこちらに下りてきては、一様に歓声をあげる。
可憐な黄色。まだ小さい葉っぱに比べ、大きな花。2頭身のバランスが幼子のようで愛らしい。それがこの花の人気の秘密なのだろう。福寿草の花言葉を、翌日、チョイ悪・M居さんが教えてくれた。「幸せを招く」。皆、がんばったから、きっとシアワセが来るよ!
このほか、下山途中でも、三角葉っぱの、白い花を見つけた。その時は分からなかったが、写真を撮って、家で調べたらミスミソウと判明。もっと大きな花だと思っていたが、これも清楚で可憐な花だった。
終わってみたら、福寿草もミスミソウも見られ、沢筋の冒険もでき、目標は達成できた。新入部員のH川クン、3年ぶりの「実戦」だったが、ワンゲル部出身の、さすがの体力とパワーを見せつけた。彼の今後の活躍も大いに期待できる。いろいろ収穫の多い一日だった。
ところで、この小屋は、昔は確か赤い屋根だったような…遠い記憶とのギャップを感じる。記憶が間違っているのかもしれないが。
経塚山のピークを越え、やっと霊仙山のピークに着いた。既に午後2時をとうに回っている。どうギリギリ見積もっても、ここは3時がリミットだ(それでも本当はヤバイ)。再び記念写真を撮り、しばらく休息する。
先行の3名パーティが「西南稜なら、足の踏み場もないほどの福寿草が見られたそうだ」と残念そう。我々も、それを目当てにこの山に来たので、ちょっぴり残念。いまさら最高地点を越えて西南稜に行く時間はない。
あきらめムードの我がパーティ。3名パーティは、惜しい惜しいと先に下山して行った。しかし、Mr.Dashは、ある情報に基づく最後の賭けをしようと、まだ諦めていなかった。
下山は、雪渓を利用して、経塚山に登ることなく、ショートカット。無雪期にはできないワザだ。その途中、H山お母さんの腿がとうとう頑張りすぎの酸欠で攣ってしまった。時間の余裕がないので、ここはMr.DashがH山お母さんのザックを自分のにカラビナでつないで担ぎ下ろした。
お虎ヶ池は、雪で覆われて、鳥居が唐突に立っているだけに見え、何が何だか、わからない状態だった。
汗フキ峠への下山路は、下りる下りる。あっという間に標高差550mを下りた。途中の雑木林が、なんともいい風情を出している。こっちのルートは、雪もなく楽勝だ。カナヤの山小屋を過ぎる。ビールが冷やしてあるが、涙をのんでガマン。廃村を疾風のように抜け、無事、クレヶ畑の林道終点の駐車スペースに下山できたのは、夕方も夕方、16:30。アブナイアブナイ。谷山谷にデポした車を回収したら17時をすっかり回っていた。
ところで、苦労のアプローチには、すばらしいご褒美が待っていた。場所は詳しく書かないが、チョット人の道を外した、とある所に、それはあった。さっき「最後の賭け」と書いたが、登山道を少し離れ、ある斜面を試しに下りてみたのだ。すると、あるわあるわ。福寿草の群落だ!!
慌てて坂を駆け上がり、皆を呼ぶ。「カメラもって!早く、早く!!」メンバーは、てっきりMr.Dashがキジ撃ちにでも行ったと思っていたらしいが、異様に興奮したその声で事情を把握。パラパラとこちらに下りてきては、一様に歓声をあげる。
可憐な黄色。まだ小さい葉っぱに比べ、大きな花。2頭身のバランスが幼子のようで愛らしい。それがこの花の人気の秘密なのだろう。福寿草の花言葉を、翌日、チョイ悪・M居さんが教えてくれた。「幸せを招く」。皆、がんばったから、きっとシアワセが来るよ!
このほか、下山途中でも、三角葉っぱの、白い花を見つけた。その時は分からなかったが、写真を撮って、家で調べたらミスミソウと判明。もっと大きな花だと思っていたが、これも清楚で可憐な花だった。
終わってみたら、福寿草もミスミソウも見られ、沢筋の冒険もでき、目標は達成できた。新入部員のH川クン、3年ぶりの「実戦」だったが、ワンゲル部出身の、さすがの体力とパワーを見せつけた。彼の今後の活躍も大いに期待できる。いろいろ収穫の多い一日だった。