Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

3月26日(日)、滋賀・霊仙山へのアプローチは、雪を踏み抜きっ放し!

2006年03月28日 | 山登りの記録
“チョイ悪”オヤジぶりで人気沸騰中のアンクルM居氏のリクエストにより、滋賀・霊仙山に出かけることになった。どうせなら福寿草の時期がいいだろう、ということで、今日になったのだが、北側の谷山谷からのアプローチで大変な苦労をするハメになろうとは!

今日は、久々の大型新人・H川クン(なんと25歳)の歓迎山行でもある。26歳のK子ちゃんも久々の参加で、なんとも若々しい9人パーティとなった。今日は、Mr.Dashの良き相棒であるサワヤカY沢氏も久しぶりに来てくれた。彼は、実は、学生時代にK子ちゃんの家庭教師をやっていたという奇妙な縁。めちゃめちゃ久しぶりの再会に、サワヤカY沢氏は、「大きくなったなぁ」とオッサンみたいなコメントを投げていたのが笑えた。

谷山谷の駐車スペースから山道に入る。ずっと以前は、確か浄水場のところまでしか入れなかった気がする。歩行距離が700m浮いた。白い石が印象的な涸れ沢に沿って進む。やがて沢に水が現れる。しばらくは、遡行すればするほど水量が増えていくという、面白い逆転現象が続く。

漆ヶ滝は、前に来たときとは比べ物にならない水量で、大迫力だった。滝壷を見に行きたいが、左岸の急なトラバースにボソボソの雪がべったり着いていて、これはお手上げだ。中休止をとることにする。すると、「道に迷った」というパーティが向こうから引き返してきた。この先、確かに険しくなるのだが、この冬の豪雪で荒れていて、ルートが難しくなっているのか。そこでウチのパーティも、先頭を交代。Mr.Dashと、サワヤカY沢氏の「ルートファインダー」両名がナビゲーターとなる。この二人は、踏み跡が薄くなればなるほど鼻息が荒くなるのだ。

先行パーティが「道に迷った」箇所は、簡単に特定できた。フィックスロープが固定してある先端を道だと勘違いして直登したようで、正解は、回れ右して渡渉するというもの。しっかり赤札も下がっているぞ。

そろそろ、渓谷沿いに残雪が現れ始めた。それはしだいにべっとりと谷底を覆い尽くし、ついには一面、立派な積雪状態になった。

道標はひっくり返って裏返っているし(Y沢氏がちゃんと直した)、残雪はかなり深いくせに、歩けば股まで踏み抜くような状態で、思うように進めない。随所で高巻きや、本来、登山道でないトラバースを強いられ、大幅なタイムロス。雪のないところは、ふだん踏まれていない傾斜地だったりするからグズグズの泥で、全員ズボンの裾はえらいことになっている。時折出てくる倒木やブッシュにも難渋し、ルートファインダー」二人は腕に無数のミミズ腫れを作った。

沢の分岐は、都合3回、いずれも右を取るのだが、雪があるだけで判りにくくなる。2度目の分岐からは雪が相当脆く、沢筋を避けて左岸の急な斜面にかじりつく。後ろから3名のパーティが追いついてくる。我々のトレースをたどると分かりやすかっただろう。

「ルートファインダー」が危険箇所に突入。後続に迂回を指示。3名パーティはこれに乗じて、尾根に上がった時点で我々を追い抜くことに成功した。「ええなぁ」ちょっぴり羨ましく、ちょっぴり悔しい「ルートファインダー」であった。

3度目の分岐で、そのパーティのトレースが左の沢に続いていた。正解は右だ。かなり上部の左の尾根上に、彼らの青いザックと赤いウェアがチラッと見えたので、Mr.Dashが大声でコール。「メシを食っている!」との返事があった。「こっちが正しいよ!」と呼びかける。

確かに、慎重に地形とテープを見ていないと、あのようなルート状況では、迷わずに進むのは難しい。わずか1000m強の山だが、まるで高山のような奥深さを感じる。

その後も代わる代わる偵察をしながらの進軍。あちこちでスリップ、踏み抜き、ヤブこぎ。Mr.Dashは、知らない間に左手親指に血豆をつくったりして、道中は「想定外」の苦労の連続だった。

こちらも昼食をとり、最後の登りに差しかかった頃、さっきの3名がまた追いついてきて、抜いていった。聞けばMr.Dashと同じ奈良県から来ている人たちだった。彼らもそれなりに力はありそうだったので、少し安心した。

稜線から、待望の本峰がようやく顔を覗かせた。ふう。長くつらいアプローチだった。

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