Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年5月23日(月)~25日(水) 熊野古道・小辺路の後半部に会社時代の先輩をご案内(2)

2016年06月01日 | 山登りの記録
■メイン写真
ポスター等でおなじみ、果無集落の世界遺産記念碑


■今回のコース
23日 民宿山本三浦口→三十丁の水→三浦峠→古矢倉跡→出店跡→五輪の塔→
   矢倉観音堂→西中バス停⇒十津川温泉・ホテル昴[泊]
24日 ホテル昴→柳本橋→果無集落(世界遺産石碑)→天水田→山口茶屋跡→
   観音堂→果無峠→花折茶屋跡→三十丁石→七色分岐→八木尾バス停⇒
   湯の峰温泉・湯の峰荘[泊]
25日 湯の峰荘→湯峰温泉バス停→五条駅


N谷氏は米国を発つ前から咳が続き、夜に深い睡眠をとれないようで、
3日歩き続けた疲れは取れていないようだ。

しかし、ここまで来たのだ。
今日はN谷氏になんとしても果無越えを成功し、八木尾まで完歩して頂きたい。



ホテル昴を出発。柳本橋を渡る。



ユキノシタが群生している。



ウツギの花もきれい。



石畳の道を懸命に登るN谷氏。
念願の小辺路、最後の峠越えにかける、熱い思いが伝わってくる。



果無集落を過ぎ、しっとりした石畳の道を登り続ける。
一眼カメラで写真を撮りまくっているN谷氏、このあたりの風情は
ご満足頂けたようだ。



観音堂。ここで昼食タイム。



N谷氏は疲労から、もうここで峠越えを諦め、ホテル昴に戻ろうかとおっしゃる。
しかし、歩調はまだしっかりしていたし、昼食を摂って少し休んで、
果無峠まで引っ張ってみよう。

峠越えの確率を少しでも上げるため、ここでMr.Dashの大きめのザックに
入るだけ、N谷氏の荷物を移動させた。
「そんなに持ってもらうと重いだろう」と気遣ってくれたが、正直、
それでも15㎏あるかないか程度。たいしたことはない。



そしてついに着いた、果無峠。涼しい風が峠の向こうから吹いてくる。
暑い日だが、こうした風に救われる。

果無峠まで来たら、もうどっちに下山しても大差ない。
がんばって、八木尾を目指そう。
荷物が飛躍的に軽くなり、N谷氏もしんどい中ながら、負担は軽く担った様子。

下山は、想定よりも速いペース。



今日のルートは、ずっと西国33カ所を模した石仏が古道沿いに並んでいる。
丁石のように等間隔であるわけではない。



いよいよ本宮の街並みが見えてきた。



七色分岐。



そして、いよいよ八木尾に到着!

時間が遅くなってしまったので、特別に、湯の峰荘さんにお迎え頂き、宿に到着。



気楽にくつろげる、清潔な部屋と、なんといっても湧出温度91度という
自慢の温泉と、地元の食材や温泉を使用した美味しい食事は最高だった。

この日はN谷氏と相部屋。今日もいろんな話ができて、じつに楽しい
時間を過ごすことができた。

それにしても、最後はほとんど気力で歩き抜かれたN谷氏の精神力には感服。
さすがは、数多くの社員に頼りにされ、定年を過ぎても9年間、
会社との契約が続き、辣腕を振るわれた企業戦士。
尊敬するだけでなく、見習うべきところが多いと感じた。

25日、N谷氏と別れを告げ、「日本一長い路線バス」で五條へ。



湯峰温泉バス停前。



途中の休憩ポイント、十津川温泉。



次の休憩ポイント、谷瀬の吊り橋。



谷瀬で食べた、好物のめはり寿司。

N谷氏はこのあと、当初狙っておられた雲取越と、ついに断念されたものの、
湯の峰荘に連泊して疲れを癒し、速玉大社 那智大社も巡り、3社制覇の夢を
実現された。思い出深いたびになられたことと思う。
次回、お会いできる日が、今から楽しみだ。


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