★ 小瀬の初ナイター
通常、観戦する席はバックスタンドの最後列だ。
バカは高いところが好きなのだ。
それに“手すり”のポールに寄っかかって観られるし。
年寄りは、なんにでも寄りかかるのだ。楽なんだも~ん
この日は、その手すりにタカって小学生が5人ほど立ち見で観戦している。
否応なく、連中のおしゃべりが全部聞こえる。
聞きたかねーよ
ガキのおしゃべりなんか^^
でもね、たまに面白いことゆーんだ、これが。
話題に関係なく突如、
「あっ、社会の窓、開いてた」とか
「おあっと、足つった!」とか
「茂原うまいなぁ、アイツは点取りたがり屋だな」とか
選手交代で、副審が小さな電光掲示板で「20」と出すと
「ロスタイム20分か」とか・・・
で、最後はお決まりのケンカが始まり、
「もういいや、絶交ね」とか言ってんの^^
・・・・・・・・
さて、対戦相手は因縁の柏レイソルだ。
憶えてるかな? あの恥ずかしい「停電記念日」の相手でもありました。
その柏サポーターの必殺技は「最前列ドドドーっとなだれ込み」だ。
ホントか? もちろんテキトーです。
この技は、地球の反対側でボカのサポがよくやっている。
その縮小版だ。(ま、小瀬はアウェーだし)
基本は、客席中央最前列を、何列かわざと空けておくことだ。
そして、なにか“事”が起こると、(大した事じゃなくてもOKさ^^)
上の席から、ドドドドドーっと雪崩れのように最前列に押し寄せるのだ!
縮小版とはいえ、けっこう迫力がある。
で、それを何回もやるのだ^^
それがやりたいだけだろ、ひょっとして。
実は、オレもやりてー
さっきの小学生が解説してる・・・
「柏のサポーターがいちばん荒っぽいんだって。ほら、裸んぼもいるし」
“裸んぼ”って表現が、らしくてかーいぃすね。
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今度のワールドカップ、今のところ南アフリカでやるにはやるらしいが・・・
悪名高き“アパルトヘイト”人種隔離・差別政策の国。(94年に廃止された)
98年のフランス大会、南アのGKはチームで唯一の白人、ハンス・フォンクだった。
しかも、フォンクはアフリカ予選を戦っていない。
南ア国籍があるからとオランダから呼ばれ、その時点で本大会の先発を保障されたのだ。
当然、黒人は白人に怒鳴られることにトラウマがある。
それがいちばん“怒鳴る”ポジションだ。うーん、想像するだけで足がすくむ。
「南アでは、サポーターも黒人ばかりです。
そこにいきなり知らない白人が入ってきたわけだから、最初は大変でした。
でもね、守るべきゴールは1つしかありません。そこでやるだけです 」
ちなみに、フォンクを南アに呼んで、ポジションを与えた張本人が、あのトルシエです。
初対面のトルシエに対するフォンクの印象が的確です
「一言で言えば、非常に慌てている人 」
※今回もテキストは木村元彦著「蹴る群れ」です。