昨年の6月、青葉台駅の北口にあるKeel's Bar Houseという店に入ったら、サンクトガーレン(厚木)のインペリアルチョコレートスタウトがあり、チョコレート麦芽を使用し、ビターチョコレートの味がするというので、飲んでみました。すぐに気に入ってしまい、それ以来、溝口や青葉台で見つけては買っていました。
このチョコレートスタウトはヴァレンタインデーに合わせて製造しているそうで、今年も、1月に日本経済新聞と朝日新聞に取り上げられていました。正確にはビールではなく発泡酒ですが、なかなかの美味です。今回、溝口でサンクトガーレンのチョコレートスタウト3種類が売られており、オレンジチョコレートスタウトとスイートバニラスタウトも見つけたので、飲んでみることとしました。
まず飲んでみたのは、このオレンジチョコレートスタウトです。私にはオレンジの香りも味も感じられず、インペリアルチョコレートスタウトより苦味が薄い程度にしか思えなかったのですが、それでも美味です。
こちらはスイートバニラスタウトです。オレンジチョコレートスタウトよりも味が濃いのですが、インペリアルチョコレートスタウトより少し甘く、飲みやすいと思います。スイートバニラスタウトも、それほどバニラの香りも味もしないのですが、後味がいいですね。おそらく、今回の3種類の中では最もカクテルに近い味でしょう。昔からオーストリアのチョコレートリキュールが売られていますが、それよりもこのスイートバニラスタウトのほうが飲みやすいはずです。
そして、最後にインペリアルチョコレートスタウトです。スタウトというのは黒ビールのことですが、これは普通の黒ビールと違います。
実は、私は黒ビールを好みません。イギリスのギネスなども飲みましたが、あの自慢好き(というか何というか)のイギリス人がこと飲食に関しては美味いものがないと自嘲することがよくわかりました。饐えたような臭いがするし、ドイツのビールのような豊かさがなく、まずい酒の代表のような印象しか持たなかったのです。
しかし、インペリアルチョコレートスタウトは別です。チョコレートの原料を使ったという訳でもないらしいのですが、本当にビターチョコレートのような香りと味がしますし、それでいて甘くありません。深いのです。
都内でもなかなか見かけませんし、基本的に季節限定のようですので、出回っている範囲などは狭いようです。最近ではベルギーのビール(または発泡酒)がブームなのか、人気が高いようですが、日本のビールや発泡酒にも美味いものはたくさんあります。
他にもまだ何種類かあるらしいのですが、今回とりあげた3種類は、いずれもお勧めできます。私の趣味から言えばインペリアルチョコレートスタウト、スイートバニラスタウト、オレンジチョコレートスタウトの順ですが、皆様にお勧めするのはスイートバニラスタウト、インペリアルチョコレートスタウト、オレンジチョコレートスタウトの順としておきます。