ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

オンライン講義で「これはよいな」と思ったもの チャット機能

2020年06月08日 18時32分00秒 | 受験・学校

 オンライン講義も予想していたところよりは辛いものだと思っていたのですが、今日の午前中の講義で「なるほど、こういう利点があったのか」と気付いたことがありました。

 大東文化大学と国学院大学ではZoom、東洋大学と中央大学ではWebexを使っています。どちらにもチャット機能があり、私は黒板代わりに使うのですが、このチャット機能が「実はなかなかよいものではないのかな」と思ったのです。

 あまり詳しくは書けませんが、法律用語の説明の際に「どうしても理解できない」という質問が、チャットで来たのです。勿論、プライヴェートです。

 内容からして「これは深刻だ。小学生で勉強する内容のはずなのに」(もしかしたら中学生で勉強するかもしれませんが、義務教育での学習内容です)ということでしたので、すぐに、講義をしながらプライヴェートで返信をして、すぐにメールを送ってくれるようにお願いしました。

 講義が終わって程なく、メールが来ましたので、昼休みを使って説明をしました。

 自分がわからないままできたことが何であったのかがわかり、気付いて教員に尋ねる。

 大事なことです。気付くことが大事です。私は返信としてそのように書きました。

 教室での講義であると、わからないから質問するということについて、意外なくらいに高いハードルが目の前にあると感じる学生も少なくありません。オンライン講義であるから、学生と教員が目の前で向かい合う訳ではないのですが、それが逆に別の形でつながりを作るのかもしれません。学生にとっては、その場で「わからない」と声をあげるための手段でしょう。また、教員にとっては、そのような声に反応するための手段でもあります。

 また、考えてみると、私自身はツイッターもフェイスブックも使いませんが、学生の多くはこれらを使います。SNSに馴染んできています。チャットは学生にとって使い易いのでしょう。

 ゼミ形式を取り入れても、人数によっては、発言者が数名でその他はただ参加するだけ、こちらが質問や意見を促しても……ということが少なくないだけに、オンライン講義であれこれの可能性を探ってみるのも、必要なだけでなく、面白い作業なのかもしれません。

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