ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

JR東日本の185系が引退するという話

2020年11月15日 01時26分40秒 | 社会・経済

 11月14日16時09分付で、産経新聞社が「旧国鉄特急車両、姿消す JR東、来年ダイヤ改正で」(https://www.sankei.com/economy/news/201114/ecn2011140006-n1.html)として報じていました。

 2021年3月ダイヤ改正で姿を消すのはJR東日本の185系です。ウィキペディアか何かで「名目特急」という表現がなされていた車両で、現在でも特急「踊り子」で使用されています。

 この185系は、1981年にデビューした車両で、特急用でありながら通勤用車両でもあるという位置づけを与えられていたようです。485系などの特急用車両は窓が開かないものでしたが、185系は上昇窓でした。私は、一度だけ、横浜駅から伊豆急下田駅まで特急「踊り子」として運用された185系に乗りました。2010年12月30日のことです。乗って驚いたのは、車内が寒く、コートを脱ぐことができなかったことです。デジタル温度計が車内にあるのですが、12度台を示していました。これで指定席料金を取る特急なのです。窓から隙間風が入ってきたのか窓枠が冷えるのかわからなかったのですが、おそらくは隙間風でしょう。日記には「九州で787系、883系、885系に乗り慣れているだけに、185系を使い続けているのはサービス面として許せない」と書いています。乗っている間にいつしか20度台になりましたが、小田原駅に到着する頃ではなかったかと思います。東京駅始発か池袋駅始発か全く覚えていませんが、始発駅から横浜駅まではもっと寒かったことでしょう。ちなみに、帰りの電車は「スーパービュー踊り子」の251系で、185系とは比べものにならないほど乗り心地などがよかったのですが、251系のほうが短命で、今年引退してしまいました。

 今も特急用として運用されていることが信じられないのですが、ようやく役目を終えるということになります。記事には「登場から40年近く経過して老朽化したため」と書かれていますが、10年前でも特急用車両としての運用には疑念が残るものでした。寝台特急と同じで、遅すぎる引退と言えるでしょうか。


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