青函トンネル その2

2006年07月16日 | 
幾つかの短いトンネルを過ぎ
いよいよ青函トンネルへ突入する。
ガタンゴトンという音は聞こえない。
青函トンネルは、その全区間に「ロングレール」という
つなぎ目の無いレールが敷かれている。
「コーッ」とう音だけが辺りを支配する。

青函トンネルは、全長が53.85km、
そのうち海底部が23.3kmの、新幹線対応トンネル。
一番深いところで水面下240m。水深140mの海底の
そのさらに100mも下を通っている。
延べ1400万人が24年という月日をかけて掘り抜いた
そんなまさに命の結晶のトンネル。

時折すれ違う特急列車や貨物列車が
自分たちがこのトンネルの中で孤独ではない事を知らせてくれる。
すれ違った後は、再び自分が乗っている列車の音だけが
辺りを支配する。
暗闇の中の孤独感を拭うかのように。
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