急に車窓が明るくなった。
見学施設もある、非常時の避難経路にもなっている竜飛海底駅。
この駅を過ぎると、いよいよ海底。
頭上には津軽海峡の海があるのだ。
列車は下り坂を130kmの早さで進む。
猛スピードの車窓に青と緑のライトが突然流れる。
トンネルの最深部の標。
つまり、いま、頭上には100mの岩盤があって
その更に上には水深140mの海があるのだ。
列車はモーター音をうならせながら
上り坂になったトンネルを突き進む。
おそらく植生境界線である「ブラキストンライン」も超えた頃だろう。
この闇を一刻でも早く抜けたいかのごとく
列車は進む。
やがて前方がぼんやりと明るくなり、
一気にトンネルを抜ける。
そこは北海道。
木立の樹々が、それを実感させる。
飛行機では味わえない瞬間。
ただこの瞬間を味わいたくて、
今日も列車で北海道まで来た。
函館に到着し、私はいつも通り駅前で
「海峡ラーメン」をすすった。
北海道の旅は、やはり函館から始めたい。
見学施設もある、非常時の避難経路にもなっている竜飛海底駅。
この駅を過ぎると、いよいよ海底。
頭上には津軽海峡の海があるのだ。
列車は下り坂を130kmの早さで進む。
猛スピードの車窓に青と緑のライトが突然流れる。
トンネルの最深部の標。
つまり、いま、頭上には100mの岩盤があって
その更に上には水深140mの海があるのだ。
列車はモーター音をうならせながら
上り坂になったトンネルを突き進む。
おそらく植生境界線である「ブラキストンライン」も超えた頃だろう。
この闇を一刻でも早く抜けたいかのごとく
列車は進む。
やがて前方がぼんやりと明るくなり、
一気にトンネルを抜ける。
そこは北海道。
木立の樹々が、それを実感させる。
飛行機では味わえない瞬間。
ただこの瞬間を味わいたくて、
今日も列車で北海道まで来た。
函館に到着し、私はいつも通り駅前で
「海峡ラーメン」をすすった。
北海道の旅は、やはり函館から始めたい。