汐留今昔

2011年01月20日 | 徒然
「日本テレビ」や「軟らか銀行」の高層ビルが林立する汐留。

子供の頃に絵本なんかで目にした
チューブ状の高速道路や銀色の服を着た人達が行き交う
【未来の東京】に近い風景が広がっています。


実際には21世紀を10年過ぎても、空を飛ぶ車【エアカー】は出来てないし
(今思ったんだが、要は↑は小型自家用飛行機な気がする)
銀色の服を着てるのは、なんちゃらコレクションなんて言うファッションショーか耐熱服くらいなもの。


さて、そんな「妄想的未来都市」汐留は、江戸時代初期に埋め立てられたら地で
明治なは日本における旅客鉄道発祥の地でもあります。
明治の人達にとっては鉄道は未来の乗り物だったに違いありません。

明治天皇は正式開業に先立って汐留の地にあった新橋駅から御乗車になられています。
明治新政府が行う日本の近代化の中で、鉄道は重要な位置にあったのです。


新橋駅が烏森へ遷ってからは、この場所は「汐留駅」という貨物ターミナルとして
第二の人生を歩むことになりました。

日本の大動脈、東海道の貨物拠点です。
築地市場が近いことから、鮮魚などもこの駅へ運ばれてきました。

その後の国鉄の赤字問題やらなにやらもあり
貨物基地が南千住の隅田川駅と大井の東京貨物ターミナルへ移り
空き地となった場所にできたのが、現在の高層ビル群なわけです。


江戸時代から先端を行く土地だった汐留。
5000年後の人類がこの場所を発掘したときに
どんな過去を想像するのでしょうか。
その発掘も、最先端事業を行う為の工事中に遺跡が出土して
発掘作業が始まるような気がします。
コメント
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