路地裏のおもいで

2012年01月07日 | 徒然
子供の頃、近所…というよりも家の裏にあった塾に行ってた。


あの時代は、必ず百貨店の屋上には小さな遊園地があって
子供にとって百貨店に行くイコール遊びに行くと同義であった。
同じように当時は町に必ずと言っていいほど1件は個人経営の塾があって
塾に行くということは勉強以上に、遊びに行くと同義であった。

特に私の場合は学校が地元ではなかったので
「中学受験」の為に進学塾へ行くようになるまでは
その学習塾に通っていた。

もともと、ある人の屋敷だった建物をそのまま使っていたので
寺子屋の様な風情で庭もあって小さな勝手口もあったりして
夏は蚊取り線香、冬は石油ストーブの香りがする
そんな塾だった。

中学入学後も、ふたたびこの塾の門を文字通りくぐるようになったのだが
その土地が売りに出されることになって中2のある日、この塾は閉鎖された。


あの当時の塾長だった「おにいさん」は、もう還暦近い頃。
同級生の仲間はどうしているだろうか。

今、跡地には建て売りの家が4件建っている。
そして、その路地を抜けて通りに面した我が家も
解体が始まった。

町の風景は
こうして変わってゆく。
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