上り屋敷

2015年09月04日 | 東京のお散歩
豊島区西池袋、西武池袋線の沿線は、昔から上り屋敷と呼ばれています。

昭和二十八(1953)年までは、西武池袋線に「上り屋敷駅」という駅もありました。

(上り屋敷駅跡地を走る西武池袋線)

上り屋敷という地域名は、江戸時代にこの付近(目白から落合にかけて)が
将軍のお狩場としてご禁足地であって、そこに将軍の休息所として設けられた建物が
「上り屋敷」と呼ばれた事に由来します。

(上り屋敷駅跡近くにある目白庭園)

この付近には、明治以降も戸田家や徳川家の屋敷が作られるなど
「お屋敷町」として知られてきました。

目白庭園は、平成に入ってから造園された池泉庭園ながら
そんな往時の屋敷たちを彷彿とさせる造りとなっています。

落合の「おとめ山」は、禁足地である「お留」が由来となっていて
こちらは湧水を中心とした自然公園となっています。

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