消えてゆく街の風景

2015年09月21日 | 徒然
生まれてこの方、ずっと同じ街に住み続けている。
学校は地元ではないから、仲のいい同級生というのは、近所にいないけれど
馴染みの店というのは多い。



そんな店の多くも、旦那衆がみんな歳をとって店を閉めたり、マンション経営に変えたり
街がどんどん変わっていっている。

豆腐屋、製麺屋、バナナ屋、経師屋、手芸屋、どじょう屋、クレープ屋、
酒屋、赤提灯、卵売り、貝売り、水飴売り、菓子屋、家具屋、プレス工場…。

毎日見ている風景は、毎日のように少しずつ変わっている。
それはわかってはいるけれど、ふと10年前とか20年前、30年前と記憶を辿ってゆくと
この街もすっかり変わってしまった。

そんな私の家も、亡き母が体調を崩した頃に、祖母が開いた店を閉じて
震災を機にリフォームして、店舗は庭と駐車場になった。
大きな杉の木も切ってしまった。

街が変わってゆくのは、その街が生きている証拠でもある。
まだまだこれからも、良くも悪くも変わってゆくんだろう。

手遅れとは思わない。
これから、もっとこの街の風景を撮っていこうと思う。
コメント
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