青函トンネル その3

2006年07月17日 | 
急に車窓が明るくなった。
見学施設もある、非常時の避難経路にもなっている竜飛海底駅。
この駅を過ぎると、いよいよ海底。
頭上には津軽海峡の海があるのだ。
列車は下り坂を130kmの早さで進む。
猛スピードの車窓に青と緑のライトが突然流れる。
トンネルの最深部の標。
つまり、いま、頭上には100mの岩盤があって
その更に上には水深140mの海があるのだ。

列車はモーター音をうならせながら
上り坂になったトンネルを突き進む。

おそらく植生境界線である「ブラキストンライン」も超えた頃だろう。
この闇を一刻でも早く抜けたいかのごとく
列車は進む。

やがて前方がぼんやりと明るくなり、
一気にトンネルを抜ける。
そこは北海道。
木立の樹々が、それを実感させる。

飛行機では味わえない瞬間。
ただこの瞬間を味わいたくて、
今日も列車で北海道まで来た。

函館に到着し、私はいつも通り駅前で
「海峡ラーメン」をすすった。
北海道の旅は、やはり函館から始めたい。
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青函トンネル その2

2006年07月16日 | 
幾つかの短いトンネルを過ぎ
いよいよ青函トンネルへ突入する。
ガタンゴトンという音は聞こえない。
青函トンネルは、その全区間に「ロングレール」という
つなぎ目の無いレールが敷かれている。
「コーッ」とう音だけが辺りを支配する。

青函トンネルは、全長が53.85km、
そのうち海底部が23.3kmの、新幹線対応トンネル。
一番深いところで水面下240m。水深140mの海底の
そのさらに100mも下を通っている。
延べ1400万人が24年という月日をかけて掘り抜いた
そんなまさに命の結晶のトンネル。

時折すれ違う特急列車や貨物列車が
自分たちがこのトンネルの中で孤独ではない事を知らせてくれる。
すれ違った後は、再び自分が乗っている列車の音だけが
辺りを支配する。
暗闇の中の孤独感を拭うかのように。
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青函トンネル その1

2006年07月15日 | 
平舘海峡の穏やかな海を右にみながら
列車は北へ北へと進む。
ここを通るとき、かならず曇っている。
もちろん、そのような気候の場所ではないのだが。
私の運が悪いのかな。
でも、この海峡には曇り空が合うような気がする。
そして、そんな天気でも波は穏やかに寄せては返している。
かつてN君が、赤い猫脚の大きいお膳に蟹を小山のように積み上げて
太宰…いや、この場合は「津島修治」と言った方がいいかもしれない…
を待ち受けていた蟹田の風景を眺める。

鉄道連絡船こそ無くなってしまったが
沖には青函を結ぶフェリーが浮かぶ。

中小国という小さな駅。
ここから三厩へ向けて、津軽線が分岐する。
青函トンネルに向かう線路はここからJR北海道。
列車はどんどん加速する。
ローカル線から一気に高速鉄道に入ったように
本州の北端を更に北へ加速する。

どんなに目を凝らしたって、
「あとは海にころげ落ちるばかり」の断崖は見えないし、
見知らぬ客が「ごらん、あれが竜飛岬。北のはずれ…」と
指を指すこともない。
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遠雷 夕立 蝉の声

2006年07月14日 | 徒然
どこか遠くで
雷の音

さっきまでの蝉時雨が
ピタッと止む

やがて

夕立が去り
再び宵の蝉時雨

都会の暑い夜が始まる
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蒸気機関車の旅

2006年07月13日 | 
なんの変哲も無い
ただ雨の平日。
ふと思い立って旅へ出かける。

ついた先は静岡。大井川鉄道。
日本で唯一「定期列車」として制式蒸気機関車を運転している。

時折強く降る雨の中、
機関車は白い湯気を上げながら
力強く走る。

雨に煙る茶畑の中を
日常生活を乗せて
今日も
走る。
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熱帯夜

2006年07月12日 | 徒然
暑くてねむれないいいいいいいいい!
かといって、クーラーは苦手なあたくし。

風鈴だけが、その怒りを鎮めてくれます。
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祇園祭

2006年07月11日 | 
京都は祇園祭の真っ最中。
なんといってもハイライトは宵々々山の14日から
17日の山鉾巡行にかけてですね。

16日、宵山の夕刻、薄暮に浮かび上がる五山に囲まれた京の街に
「コンチキチン」という祇園囃子が響き渡り
山鉾の提灯に灯を灯します。

まるで夢幻の世界のような
風流、荘厳、勇壮、華麗、甘美…
どんな言葉も当てはまらない美しさが
京の街を包み込むのです。

山鉾巡行日の夜には、八坂さんの神様が神輿に乗り、鴨川を渡り町衆の住む所に行きます。花街の舞妓・芸妓さんたちの間では、鴨川を渡り、願いを込め「無言」で、四条御旅町に七日七夜神輿前に詣でると、願いが叶うと言う「無言参り」という風習が残っています。

なんとも京都らしい風情。

ことしも、いよいよ山鉾の組み立てがはじまりました。
いつまでもこの祭りが変わることなく残っていきますように…。
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さんぽ

2006年07月10日 | 徒然
だれか~
散歩に連れてってくれ~。
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おひるね

2006年07月09日 | 徒然
zzzzzz
zzzzzz

zzzzzz
zzzzzz


にゃ~

zzzzzz
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回想録

2006年07月09日 | 徒然
家を出た日。
何も言わずに家を後にした。
通い慣れた道を、振り返る事なく進む。
いつも通りに改札を通る。

そんな日があった。

ふと、そんな日の事を
夢にみた。
汗でびっしょりだった。
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むだづかいではないと信じてますが

2006年07月08日 | 徒然
買い物好きなあたくし。
いままでにかなりの額の買い物をしてきた。

多分、無駄なモノもかなり買った。

あの世に持って行けるモノなんてないから、
思い出だけを持っていけるように、
そう言い訳をしながら、今日も明日もまた買い物をする。

そして貯金はいつまでたっても貯まらない。

貯まるのは脂肪だけ…( ´Д`) <はぁ~

お金は無くなってもまた稼げばいいさ。

一句
円よりも
人との縁を
手放さない!
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しちせき

2006年07月07日 | 徒然
しちせき。則ち七夕なり。

古代中国に由来する五節句「七夕(しちせき)」と、
日本の古事記などの伝説「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説が合わさった行事です。
短冊の色は五行説によるものだそうです。

本当は、習い事に関するお願いをする日らしいですよ。
ちなみに今年の本当の七夕(太陽太陰暦)は7月31日です。

ちょっとした七夕マメ知識でした。
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私信 親愛的Liuxue_beijing同学

2006年07月07日 | 徒然
コメントありがとうございます。
なんとか大丈夫なようです。
急に発作がでたもので、自分でも焦ってしまいました。
何せ、薬の置き場所をすっかり忘れていたもので(^^;

ご心配おかけ致しました。

お気をつけて南方へ行ってきて下さいな。

お土産よろしく!
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ここ何日かサボっていた事

2006年07月06日 | 徒然
胃薬の服用は、以前の反省からちゃんと守っていたものの
メレックスの服用をさぼっていました。
まぁ、この薬自体は常時服用しなければならないものではないので
「サボっていた」という事にはならないかもしれませんが、
ちょっとここ数日、「よくない」兆候がでてきているので
飲まなきゃいけない状況にもかかわらず
サボってました。

やっぱりお医者の言う事にはちゃんと従わなきゃだめですね。


決して仕事をサボっていたわけではないのであしからず~!
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2006年07月05日 | グルメ
旬のものは
やっぱりおいしい。

ハウス栽培モノや養殖ものとは、
もちろん値段も違うけれど
味がまったくちがう。

はやく胃を治して
美味しい旬のものを
美味しいお酒とともに愉しみたいな。
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