東京富士美術館で開催されている「サムライアート展」に行ってきました。
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創価大学の敷地の一部という感じのところです。去年10月の「シルクロード展」以来です。
いつ見ても立派な美術館です。さすが創価学会。
刀剣や甲冑をはじめとする武器・武具類は、実戦で用いられるのと同時に、武威や家格を誇示する宝物として珍重され、鑑賞の対象とされたそうで、現在は「サムライ・アート」とも称されているとのこと。
人を切る道具として機能性を追求した刀剣は鉄の芸術品であるとともに地鉄・刃文に特有の美を見出し、鑑賞の対象とされたというのも分かる美しさです。
ほとんどのものが富士美術館所蔵というのに驚きました。
甲冑も本物はやっぱり造りが違いました。
武具の制作には様々な分野の多くの職人が関わり、熟練の技術と手間を惜しみなく注いで武士の求めに応じたのだそうです。
この印籠なんかウイットに富んだ素晴らしいものです。ネズミを題材にすることも驚きですが(自分の干支に因んで所有したのかも?)、根付の猫が狙っているなんて気が利いていますよね。
錦絵 歌川国芳の「誠忠義士傳 菅屋三之丞正利」
「菅屋正利は半兵衛正勝の養子にて幼少より相続の為養育なしけり 生質美麗高貞小性に勤仕せらる 養母は迅く没故し半兵衛后妻を向へけるに年若くして子の如し 其婦人淫婦にして三之丞に不義の振舞ありければ大……云々」と人物紹介と活躍が書いてあって今でいうポケモンカードですね。
それにしてもこれを買って庶民が楽しみに読む(フリガナがふってあるが)という、なんてみんな教養が高かったのでしょうか。当時に比べ、テレビばっかり見ている現代の日本人の教養の無さには呆れますね。
展示の規模はそれほどのものでもなかったのですが、武士の美意識やその求めに応じる匠のこだわりを感じられる楽しいものでした。
次は近くの「都立滝山公園 滝山城址」に向かいます。
北条氏照が居城とした中世の山城があったところで、自然の地形を巧みに利用した城跡です。東西900mの平城は東日本最大だそうです。
駐車場から延々と竹林や空堀を通って急坂を登ります。これは確かに攻めにくく、北条氏は二千の軍勢で二万の武田信玄勢から城を守ったそうです。
急な坂を上りつめると二の丸跡の地が平らに開けて、八王子からあきる野・日の出にかけての街並みが見下ろせます。多摩川が削った谷の丘陵に造られた城ということがよくわかります。
お昼も過ぎたので持参したおにぎりで食事にしました。
金のかからないレクリエーションです。でも、このごろ外食しても美味しくもないのに、以前の倍のお金はかかるし馬鹿馬鹿しいですものね。
こういう質素な生活傾向が国民に広がれば、飲食店や外食産業の企業・個人店の多くはつぶれていくでしょう。その結果、更に消費が冷え込み不景気が加速し、税収があがらなくなって初めて、多様性だのSDGsだ、LGBTだのと国民のためには少しもならないバカな政策に無駄な金をつぎ込み、根本的な経済政策を疎んじて来た、どうしようもない国ということに政府も国民も気が付く時がくるのでしょう。やっぱり一回国がつぶれないと反省しないのかもしれません(まあ、いままで反省したことは一度もなかったから期待薄ですが)。
お昼を食べてから、更に本丸跡へ向かいます。「引橋」を渡ると本丸跡です。
霞神社という社があり、ここで、今日初めてきれいな紅葉に出会いました。
帰りは恒例の「道の駅 八王子滝山」で野菜を買って帰りました。平日でもいつも込んでますね。
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