先日ゲットした、YAMAHA の FMシンセ V50。
何とか内蔵ボイスの編集を簡単にできないか、また、種類を追加できないかと、ボイスエディターを探していたところ、苦節4日、いいものが見つかりました。
dnaldoog という方が、Ctrlr(MIDI 対応のハードウェアをコントロールするマルチプラットフォームのソフト)を使ったスタンドアローン版(VST版もある)を作ってくれていました。GitHub からダウンロードできました。
ところが、スタンドアローン版もVST版もパラメーターをいじるとクラッシュしてしまいます。いろいろ設定をいじってみたのですが結局だめでした。
やっぱり駄目かとあきらめていたところ、YouTube で、ブラジルのおじさん(自分より若いと思うが....)が、YAMAHA の TX81Z 用のエディターを使って、V50 に SySex(システムエクスクルーシブ) メッセージを送っている動画を偶然見つけました。
TX81Z は、1986年12月1日発売。OPZ (YM2414) 搭載の 4オペレーター のFMシンセモジュールで、V50と音色の互換性があるようなことを聞いたことがある(実際は V50 は、EOS YS200 および EOS B200 の音色データおよびシーケンスデータとは互換性があるのを勘違いしていた)。
そして同じ GitHub のサイトに「CTX81Z」という同じ人が作った TX81Z 用のエディターがあるじゃないですか!!
一か八かこれを動かしてみたところ、クラッシュせずに動きます。いじれる項目も V50 用とほとんど変わりませんから十分 V50 用に使える感じです。
ただ、どちらのソフトも細かなマニュアルが一切ありませんから、独力で試していくしかありませんでした。そこで、備忘録代わりに、現在まで試行錯誤した部分を記録しておきます。
1.MIDI 設定
PC と V50 を MIDI ケーブルでつなぎます(MIDIインターフェイスが必要)。PCはOUT側 V50 はIN側につなぎます。その逆もつなぐと、V50 側からプログラムチェンジ情報が送られてややこしいことになるのでつながないようにしました(V50 のボイスをソフトに転送してエディットしたいときにはつなぎましょう)。
エディターの上段にあるSYSボタンをクリックし、SYSTEM メニューを開き,「MIDI SETUP」をクリックします。
Input device と Output device を MIDI インターフェイスに合わせてセットします。 MIDI Channel は、V50 のデフォルトが 1チャンネルなので、そのまま。Plugin は、何を意味するか分からないのですが、最初からチェックがついていたのでそのままにしておきました。Routing タブの項目はいじりません。
2.ボイスセレクト
ここで、凄いことを発見!!
下段にある「SELECT」ボタンをクリックすると、TX81Z プリセットボイスの A~D バンクが入っていて選択できるようになっているではないですか!! パラメーターがそのまま読み込めますから、これを V50 に転送すれば、V50 で TX81Z のプリセットボイスが使えるってことです。
3.ボイスの転送と保存
・まず、 V50 の インターナルメモリー プロテクトを解除します(保存に備えて)
・ボイスを転送して上書きしたい、V50 のインターナルプログラムを選択します。
・一番下段にある「SNAPSHOT」ボタンをクリックすれば、瞬時に V50 に ボイスネームとともに音色が送られます。
・あとは、V50 の方で保存すれば完了です。
下から2段目の「PLAY/PAFORM」ボタンを押すとパフォーマンスモードも編集できるようですが、これについては後日検証したいと思います。
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