旅と恋
2012年08月19日 | 旅
旅と恋は両立するのか。
仕事と家庭が両立するのか、と同じ議論だ。
ワークライフバランスという言葉があるのだから
トラベルラブバランスがあってもいいだろう。
だが、旅人はそんなバランスが取れるほど器用ではないのだ。
恋を捨て旅に出る。
旅先で恋を拾う。
そしてまたその恋を捨てて旅をする。
旅人は一か所に留まることを知らない。
それでは恋は永遠に成就できない。
それでも再び恋を捨て、新しい恋を見つける。
だけど恋はいつもむなしく終わる。
旅人には決して恋をするなと云われる。
どうせ捨てられる運命にあるからだと。
だが旅人は恋を捨てるのではない。
いつだって恋の方から離れて行くのだ。
再びかの地を訪れた時、
咲いた恋の花はすでに枯れてしまっている。
「恋の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」
恋も花と同じ運命にある。
所詮、徒花(あだばな)ならぬ徒恋(あだこい)なのだろうか。
そうかと思うと、
じっと寂しさに耐え、つぼみを膨らませて待っていてくれることもある。
そんな時は愛おしくて、愛おしくてずっとそこに留まりたくなる。
だがやっぱり旅人の性(さが)が蠢(うごめ)く時がやって来る。
ひとしきり抱いた後は余韻を残して去っていく。
だから言ったでしょ、
旅人に恋しちゃダメだって。
仕事と家庭が両立するのか、と同じ議論だ。
ワークライフバランスという言葉があるのだから
トラベルラブバランスがあってもいいだろう。
だが、旅人はそんなバランスが取れるほど器用ではないのだ。
恋を捨て旅に出る。
旅先で恋を拾う。
そしてまたその恋を捨てて旅をする。
旅人は一か所に留まることを知らない。
それでは恋は永遠に成就できない。
それでも再び恋を捨て、新しい恋を見つける。
だけど恋はいつもむなしく終わる。
旅人には決して恋をするなと云われる。
どうせ捨てられる運命にあるからだと。
だが旅人は恋を捨てるのではない。
いつだって恋の方から離れて行くのだ。
再びかの地を訪れた時、
咲いた恋の花はすでに枯れてしまっている。
「恋の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」
恋も花と同じ運命にある。
所詮、徒花(あだばな)ならぬ徒恋(あだこい)なのだろうか。
そうかと思うと、
じっと寂しさに耐え、つぼみを膨らませて待っていてくれることもある。
そんな時は愛おしくて、愛おしくてずっとそこに留まりたくなる。
だがやっぱり旅人の性(さが)が蠢(うごめ)く時がやって来る。
ひとしきり抱いた後は余韻を残して去っていく。
だから言ったでしょ、
旅人に恋しちゃダメだって。