世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

災難にあったら

2018年09月08日 | 100の力
「災難に遭う時節には災難に遭うがよく候、

死ぬ時節には死ぬがよく候、

是はこれ災難をのがるる妙法にて候」

これは、

江戸時代の禅僧、良寛和尚の言葉である。


良寛さんが地震に会い、

天に対する人の対応の妙を述べたものとされる。


その前文はこうある。


「地震は信まことに大変に候。

野僧やそう草庵そうあんは何事もなく、親類中死人もなくめでたく存じ候。

うちつけに死なば死なずに永らえて かかる憂きめを見るがわびしさ」


地震に遭った人々のの境遇を憐れみ、

自分は無事でいることを伝えている。


人生を生きながらえてきてしまったことで、

人々が悲しみに打ちひしがれる姿も多く目にすることとなった。

やるせない思いでいる心境を述べている。


「覚悟」と「心構え」ですね。


いついかなる時も、

あらゆる人の痛みと苦しみを思いやる心を持ちことを忘れてはいけない。



「鳥は嵐が過ぎると囀(さえず)る。

人も困難の中に残された僅かな光を喜べばよいのだ」

とは、ジャック・リゴーの弁。



ボクも、多聞に漏れず死にかけたことが何度かある。


1991年の台風19号で家ごと飛ばされ、死ぬ目にあったし、

2016年、熊本地震で被災した。


天災ではないが、

1996年、モロッコでは暴漢にナイフで刺された。

(カサブランカでナイフを持った二人の男に襲われ、

素手で格闘の末、傷を負った)


カーリ・ギブラン曰く、

「最も強い魂は受難から生まれる。

最も大きな人格は切り傷に覆われている」と。




命がある限り

どう対処し、生き延びるか、

ということが最大の問題である。


ヘレン・ケラーはいう、

「世の中は苦難に満ちているが、

その克服にも満ちている」と。


苦難の克服は

その人のマイルストーンとなって

その人の人格を作る。


マイルストーンとは、

傷跡のことを言うに違いない。



諦めではなく、

じたばたせずに、

状況を見極め、

冷静に対処せよ、

という意味合いだ。





「老いる時期は、老いればいい。

問題は、

いかに老いるかである」 by Asay


幸せになるための方程式などないが、

強いていえば

人生とそれがもたらす全てのものを無条件に受け入れることだ。



「人生は一幕の喜劇に過ぎない。

そこでは様々な役者が衣裳と仮面で扮装し、

代わる代わる登場しては、

退場を命じられるまで己の役を演じるのだ」(エラスムス)


「全ての人を愛し、僅かの人を信じ、誰にも災いをもたらすな」

(ウィリアム・シェイクスピア)




≪参考≫


『賢人は、妨げうる不幸を坐視することはしない一方、

避けられない不幸に時間と感情を浪費することもしないだろう』

バートランド・ラッセル 「幸福論」(岩波文庫)より

(イギリス経験論の流れの哲学者、ノーベル平和賞受賞)



「起こってくる物事は、すべて中立だ、

すべて良いも悪いもない。

あなたがそれを

良いとみるか悪いとみるかによって、

物事は良くなったり悪くなったりする。

あなたを人間として成長させるものが

良いものである」

イグナチオ・デ・ロヨラ カトリックのイエスズ会創立者

9月7日(金)のつぶやき

2018年09月08日 | ライフスタイル