世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

親の願い

2012年09月12日 | 家族
親の願いはただひとつ、

子供たちが、頑張って一生懸命生きていて、

幸せになること。


それ以上は何も望まない。


幸い、3人の子供たちはそれぞれの形で頑張って生きている。


三人手を携えてとは言わないが、

辛いとき、苦しいときは支え合ってほしい。


ボクが我儘でいい加減な分、

子供たちに心配や迷惑をかけていることは分かっている。




親が子を想い、子が親を想う。


こんな当たり前のことが、難しい世の中。


ボクは最高に幸せな親だと思っている。


こんなに自由で、楽しくて、好き勝手やってられるのも、

子供たちがみんなそれぞれ独立して、

元気に人生を生きているからだと思う。



30にも40にもなって結婚もせず、親離れできない

パラサイトシングルと呼ばれる子供も多い昨今。


親も子にすがって生きている光景も時折目にする。



―――――――――――――――――――――――――

心配ないよといっても、心配するのが、親。


それはいくつになっても、同じだ。

幾つになっても、子は子、親は親に変わりはない。



84才のボクの母親も、

寝たきりになってもボクを気遣う。



何しとるね。

元気ね。

仕事はしよるとね。

お客さんは来るとね。

ご飯は食べよるね。


そうして涙を流す。


もう立って歩くことも、

自分で食事をすることもできないだろう。



その姿を見るにつけ、

どれだけ心配をかけてきたかと、申し訳ない気持ちにさせられる。



母は、おむつをさせ、食事を与えてくれ、洗濯もしてくれた。

今はすべてが逆の立場だ。


それでも、子供を気遣っている健気な姿がそこにある。




親ってホントにありがたいもんだ。

そして、いくつになっても子供って可愛いものだ。


心配は尽きないけれど。



―――――――――――――――――――――――――――――


子供たちは皆成人し、立派に育ってくれた。


親の責任は、

子供を自立させ、社会に送り出し独立させることだ。


社会人として一人前にすることだ。


そういう意味では親としての責任は一様果たせたかもしれない。



ボクの母親は、寝たきりながら存命している。

ボクを産み、ボクを育て、亡きオヤジとともに一人前にしてくれた。


こんな幸せな人生を授けてくれた両親に感謝している。

産んでくれてありがとう。


両親のもとに産まれてきてホントに良かった。


子の親になり、曲がりなりにも子を育てあげた今、心底そう思う。




親より先に逝くのは親不孝の最たるものという。


自分の子供たちの恙(つつが)ないこれからの人生を願うともに、

ボクもまだまだへたばるわけにはいかない。


少なくとも、母を看取るまでは。
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