世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

方向音痴は致命的?

2011年08月18日 | 人生
ナビに頼り過ぎて


自分で考えることを放棄している人が増えているような気がする。



確かに

阿蘇・西原村の 「ドゥリーミン カントリー」 を訪れるお客様も


以前に比べてスムーズに来られるようなった。




とにかく

分かりづらい所にある。


細い道をくねくねと曲がり


迷い迷ってどん詰まりに位置している。




そもそも

そこの住民か


住民の知り合いくらいしか来なかった処だ。




それだけに

隠れ家的な風情も漂う。




だからこそ

ナビが普及していないころは


たどりつくのが至難の技だった。




そう思えば

便利さは評価されるだろうが



どこへ行くのも

ナビ頼り


ナビ依存症候群に陥る危険性もはらんでいる。



ご丁寧に


近道や

渋滞情報も


おしゃべりしてくれる。



何も考えずに

音声に従ってハンドルを切ればいい。




店の店員が

マニュアル通りの返答を


まるで音声案内のように繰り返すさまも同様


こっけいさを通り越して憐れみさえ覚える。



すでに

思考のみならず

感情さえをも捨て去っているようだ。







さて

それだけならまだ笑って済ませるかもしれない。



人生、

自分の生き方についても



ナビ頼り思考


いや


「無思考」 癖がついてはしないか。



自分で考える力が薄れていく。




「地図の読めない女話を聞かない男」

とかいう本があったが



女性に係わらず

地図の見方すら知らない人間が増えている。



GPS機能の付いたスマホやケータイで


見知らぬ土地での旅も

さぞかし便利になったかもしれない。



しかし

そこには


同時に


旅の醍醐味も薄れていくことを知る人は少ないようだ。



太陽が出ている時に

影の差す方向で


東西南北を知ることができる。



外国にいて

道に迷ったとき


道行く人に尋ねても

明確に教えてくれる人は少ない。



自分で判断して進むしかない。


間違って

怪しい場所に紛れ込むこともしばしばだった。



命にかかわらなければ

それはそれで楽しい旅の思い出として残る。



人生は

道に迷ってナンボ。


遠回りしてナンボ。


寄り道してナンボ。




ではなかろうか。





そこには

思わぬ出来事や

出会いが待っている場合が多い。




旅の醍醐味は

人生の醍醐味でもある。





たまには

ナビを捨てて

旅に出てみないか。



失敗を恐れず

自分の人生の方向を見定めてみないか。



早さや便利さだけを追求した結果を


中国の新幹線は象徴している。





人生の

遠回りや

寄り途にこそ



生きた証が残せるような気がする。



ノンビリ行こう。


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