世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

小学校英語の現状

2011年08月31日 | 英語
某小学校から電話がかかってきた。


主に低学年に英語を身につけさせたいから


外国人の方を4~5人派遣してくれないか


という依頼だった。




9月から月一回ペースで


2月にはその研究発表会がすでに予定されている。


スケジュールはもうバッチリ決められていた。




毎回、

午前10時から

午後3時ぐらいまでかかるという。



ランチ(給食)は子供たちと一緒に食べられるが


全くのボランティアで

交通費の支給などはない。




予算が全くないということだ。





場所も

市のはずれで


バスで30~40分はかかる。




そのバスも

一時間に一本あるかないかだという。




ボクは

唸ってしまった。




ボクで良ければ何とか行ってあげたい。



だが

外国人という指定がある。




月一回とはいえ

半年にわたり


一回当たり4~5時間拘束され


まったく報酬はない。




数人の知り合いの外国人の顔を思い浮かべてみた。



電話をかけて

説明するのさえ気が引ける。






これだけのイベントを依頼するのに

企画書すらない。



一回の電話だけでの短い説明だけだ。





これが現在の小学校の


英語教育に対する対応の現状なのか。






愕然とした。






それでも

ボク自身なら何とかしたい気持ちはある。




先生のためでなく



子供のために。








現在、別の小学校へ


ボランティアで月に一回行っているが



ボランティア仲間は

ほとんど英語が堪能な日本人だ。



やはり交通の便が悪い所にあるので

みんな車で来る。



もちろんまったくの無報酬。




それで来なくなった人も多い。





始めてすでに2年になるが

続けてきてくれる人は



ボランティア意識がかなり強い人に限られる。




確かに気の毒ではある。




だが、想いは同じだと思う。







しかしまぎれもなく


これが今の日本の教育の現状なのだ。





先生たちも


気の毒に試行錯誤の連続なのだろう。





「ボクなら行けますが」


の答えが


「外国人でなければ…」


と、確かに拘りはあることは分かる。






ならば


交通費を支給するぐらいの予算は立ててもよいのではないだろうか。



「もう一度学校で話し合ってみます」


と二度目の電話で

担当の先生は応えてくれた。







日本の英語教育、


早い段階で何とかしなければ




日本はますます世界から取り残されてしまうだろう。






世界遺産の小笠原ならまだしも





世界遺跡として


日本全体が


東洋のガラパゴスになりかねない。




英語を話せない


希少な民族として。






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