カンボジア経済

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カンボジアの通貨リエルが高騰

2011年04月08日 | 経済
 カンボジアの通貨リエルの対ドル為替レートが増価を続けています。昨年夏には4270リエル/ドル程度でしたが、4月5日現在3986リエル/ドルまで、約7%のリエル高となっています。
 リエル高の要因は、ユーロ・中国元等の主要通貨に対する米ドルの減価、季節要因(間もなくクメール正月で、農村部でのリエルの需要が増えている)等によるものと見られています。リエル高は、高騰している石油の国際価格の影響を相殺する働きがあり、カンボジアにとっては助かる動きです。通常ですと自国通貨が高くなると(例えば円高)、輸出が不利になるのですが、カンボジアでは主要輸出品の縫製品や靴の輸出価格も費用(労賃や原材料輸入)もドル建てのため、輸出側には大きな影響は出ないものと見られています。
 中央銀行(NBC)は、昨年の今頃はリエル安を抑えるために為替市場への介入(リエル買いドル売り)を行っていましたが、今年は状況がまるで逆です。中央銀行は、為替が急速に動いた場合には逆介入(リエル売りドル買い)を行う可能性がありますが、現在は市場を注意深くウォッチしているものと見られます。


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