カンボジア経済

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世界銀行 東アジア・大洋州地域 半期経済報告2017年春 カンボジアは好調続く

2017年04月26日 | 経済
 4月13日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2017年春)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
 カンボジアの2017年の成長率についてはこれまでの予測(6.9%)と同じ6.9%と予測しています。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2018年6.9%、2019年6.7%と見込んでいます。縫製輸出と建設の好調、農業の堅調が続くと見ていますが、観光は伸び率が若干鈍化すると予測しています。物価上昇率は、2017年3.7%、2018年4.2%と、若干上昇傾向にあると見ています。経常収支(対GDP比)は、輸出の好調と国際原油価格の安定、建設セクターの伸び鈍化に伴う建設資材輸入の伸び鈍化等で2016年の10.5%の赤字から、2017年10.1%、2018年9.8%、2019年9.3%と改善を続ける見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、2016年末時点で64億ドル(輸出の5.4カ月分)と非常に安定的な水準です。 
 今後のリスクとしては、海外要因が多いとしており、米国利上げの影響、欧州経済のスローダウン、世界貿易の不確実性を挙げています。国内要因としては、2018年の選挙に伴う不確実性を上げています。また、課題としては、賃金の上昇に対応する意味からも、労働生産性の向上が鍵になるとしています。短期的には、職業・技術能力の向上、高付加価値製造業誘致と国際競争力強化のためのエネルギー(電力)価格の引下げが重要と指摘しています。また、貧困率の改善のためには、農村部での非農業収入の向上のトレンドを維持することが必要としています。

世界銀行の新聞発表(日本語)  
http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2017/04/13/world-bank-growth-in-east-asia-pacific-likely-to-remain-resilient



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