カンボジア経済

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カンボジア若手政治関係者が日本の複数政党制民主主義を学ぶため来日

2019年07月18日 | 経済
 7月17日から25日まで、対日理解促進交流プログラムJENESYS2019の一環として、外務省の招聘によりカンボジアの若手政治関係者10名が訪日しています。「日本の複数政党制民主主義」をテーマに、東京都内で講義の聴講や立法・行政・司法関係機関の訪問等を行うほか、山形県を訪問し、参議院選挙の実務について視察するとのことです。また、各地域の名所や歴史的建造物を視察し、日本について理解を深める機会を持ちます。
 河野外務大臣も大臣記者会見でこの件に触れ、「カンボジアが民主国家として発展するよう、日本としてもしっかり後押しをしていきたいと思っております。日本の複数政党制民主主義について学んでいただくべく実施してきましたが、今回が3回目で、一行の中には、与党人民党、旧救国党、その他野党からの参加者が含まれる予定です。」と述べています。また、質問に答えて、「一つの国が民主化をするプロセスというのは大勢の人が関与する、しかも時間のかかることですから、このプロセスによって、今、何かがそう急速に変わりうる状況ではないと思いますが、将来的にカンボジアが民主化する上で、一つの、振り返ってみて大きな要素だったと言われるような支援を、しっかりとやり続けていきたいと思っております。カンボジアに限らず、アジアでの民主化、確かに欧米のプロセスから見れば、時間がかかっていると言われることがありますけれども、少なくとも民主主義がアジアで後退しないように、ゆっくりでも確実に前に進むように、日本としてはアジアに寄り添っていきたいと思います。」と述べています。
 昨年の選挙がらみの強権的対応を欧米から厳しく批判されているカンボジアにとって、日本のこうしたアプローチは、真の意味で実効性が高いものと見られます。河野外務大臣のご発言は、本当に的を射たものと言えると思われます。我慢の外交ではありますが、カンボジアの民主化を支える役割を日本が粘り強く果たしていくことが大いに期待されます。
(写真は、昨年の総選挙の様子)

外務省のサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007607.html



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