カンボジア経済

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国民地雷啓発デー2023 地雷被害ゼロを目指して

2024年02月29日 | 経済
 カンボジア地雷対策庁(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority :CMAA)の発表によりますと、2023年の地雷・不発弾による被害者数は、死者4名、負傷28名(うち手足切断10名)の合計32名と、2022年の合計41名から減少しました。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、多くの関係者の27年間の努力により、死者・負傷者数を100分の一以下にまで減少させたことは高く評価されるものです。
 1979年から2023年までの累計で、死者は1万9822名、負傷4万5215名(うち手足切断9088名)となっています。これまでに約118万個の対人地雷、約3万個の対戦車地雷、約311万個の不発弾等を処理し、3024平方キロメートルの土地の処理を完了し、1198万人に裨益しているとしています。これまでにプノンペン都を含む14州が地雷ゼロ州と宣言されました。CMAAは、国家地雷対策戦略(2018年~2025年:National Mine Action Strategy (NMAS) 2018-2025)に沿って、引き続き地雷・不発弾対策及び被害者への支援に取り組んでいくとしています。
 なお、農村部での地雷・不発弾の取り扱いに関する啓蒙活動は、引き続き重要なものと見られます。CMAAでは、今年も2月24日に「第25回国民地雷啓発デー」式典を開催し、啓蒙活動に努めています。式典には、フン・マネット首相も参加しました。また、地雷を発見した際にスマホで使用する「CMAC Helps!」というアプリも稼働中です。
 日本政府も長年に渡り、カンボジアの地雷処理に協力してきています。今年度も、カンボジアで地雷処理に携わっている日本地雷処理を支援する会(JMAS)の活動のための無償資金協力(69万6397ドル)に、12月19日に署名しています。また、カンボジア地雷対策センター向けの無償資金協力(51万5060ドル)にも2月15日に署名しました。
(写真は、地雷処理の様子。CMAAのフェイスブックより)

カンボジア地雷対策庁(CMAA)のサイト(英文です)
http://www.cmaa.gov.kh/

在カンボジア日本国大使館の発表
https://www.kh.emb-japan.go.jp/files/100600032.pdf
https://www.kh.emb-japan.go.jp/files/100621952.pdf


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