カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 7月12日 検査キット利用広がる

2021年07月12日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、国内感染が第3波を迎えて陽性者数が増加傾向にあります。7月11日の保健省の発表によれば、死者は902名(7月4日から182名増)です。累計陽性者数は6万959名(同6668名増)となっています。治癒数は5万2475名(同5735名増)です。先週の新規陽性者のうち、5244名は2月20日市中感染事件による陽性者でした。それ以外の先週の海外帰国・入国者の新規陽性は1424名でした。
 国内でのクラスターとしては、11月3日事変(陽性者4名:終息済)、11月28日市中感染事件(陽性者41名:終息済)に加え、2月20日市中感染事件が発生しました(7月11日現在陽性者5万6360名)。今回の感染は、中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。なお、海外帰国者の陽性者も、空港や国境での検査や2回目以降の検査等で引き続き発見されています。
 新型コロナ陽性者数が高止まりしているため、政府では、早期発見のためにラピッドテスト(抗原検査)キットを原価(1回分3.7ドル)で販売しています。ご入用の方は、郵政電気通信省のサイトからお申し込みください(日本人会での代理購入は終了しています)。保健省では、民間企業や工場で必要に応じて検査をすることを認め、毎週30万回分程度を輸入するとしています。また、信頼できる検査キット4種類を公表しています。
 陽性者を隔離する施設の容量や質に問題があるため、プノンペン都では、自宅隔離を進める方針としています。7月9日現在915人が自宅隔離となっているとのことです。なお、自宅隔離を認める基準等については、まだ明確でないところもあり、検査を受ける場合は施設に隔離される可能性もある点に留意が必要です。
 関連規制も続いており、3密を招きやすい映画館、学校、バー、スポーツジム等の営業禁止は、7月23日まで延長されています。
 ワクチンについては、7月9日時点で、479万3197人への第1回接種を完了しており、2021年内に人口の62%に当たる1000万人への接種を完了するという目標は、11月中にも達成できる見込みであるとしています。また、ワクチンの輸入についても中国製が続々と到着しており、7月6にシノファーム100万回分、7月10日にシノファーム100万回分・シノバック300万回分が到着し、これまでの合計調達数は約1600万回分となり、8月には目標の2000万回分に到達できるものと見られます。なお、中国製のワクチンの効果について政府では研究中としており、3回目の接種の必要性について検討している模様です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。ロックダウンは終了したものの、新たな規制が導入されたり、州毎に状況が異なっていたりしますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのオールドマーケット。まだ活気は戻っていません。7月5日撮影)

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在カンボジア日本国大使館のサイト
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