アジア開発銀行(ADB)は、「カンボジアのハイテクスタートアップの環境(Cambodia’s Ecosystem for Technology Startups)」と題する報告書を発表しました。報告書では、カンボジアのスタートアップ企業を振興するための環境(金融、政策、人材、デジタルインフラ、インキュベーター、加速者等)について分析しています。
カンボジアのハイテクスタートアップ企業は2010年代に登場し、2013年の50社程度から2018年には300社程度に増加しているとのことです。最も多いのはフィンテック関係で、この他、メディア・広告、eコマース、電子市場等が多いとしています。今後は、環境、農業、保健、教育等の分野も振興すべきと指摘しています。カンボジア政府もデジタル経済社会政策枠組等の政策や、中小企業銀行、カンボジア信用保証公社、クメール・エンタープライズ、テコスタートアップセンター等の機関を通じてスタートアップの支援に取り組んでいます。
スタートアップ企業振興のためには様々な課題があります。まず、ICTセクターにおけるIT技術者不足が課題となります。現在、カンボジアにいるIT技術者の数は5万人程度と見られるとともに、その技術力も不十分と見られるため、IT技術者の育成や誘致が必要としています。また、スタートアップ企業を起業しても、政府の支援策に関する情報が行き届いていなかったり、社員が技術系ばかりだったりすることにより、うまくいかない例もあるため、メンターや支援機関等による相談制度等が必要と指摘しています。この他、目指すべきロールモデルの必要性や、スタートアップ企業間での情報交換の効果等を指摘しました。
カンボジアは、先進国のような過去のしがらみや既得権益層の反発等が少ないため、様々なスタートアップ企業が比較的自由に活動しています。政府やドナー、ベンチャーファンド等の支援によって、更に活躍が期待されるところです。
アジア開発銀行のサイト(英文です)
https://www.adb.org/publications/cambodia-ecosystem-technology-startups
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カンボジアのハイテクスタートアップ企業は2010年代に登場し、2013年の50社程度から2018年には300社程度に増加しているとのことです。最も多いのはフィンテック関係で、この他、メディア・広告、eコマース、電子市場等が多いとしています。今後は、環境、農業、保健、教育等の分野も振興すべきと指摘しています。カンボジア政府もデジタル経済社会政策枠組等の政策や、中小企業銀行、カンボジア信用保証公社、クメール・エンタープライズ、テコスタートアップセンター等の機関を通じてスタートアップの支援に取り組んでいます。
スタートアップ企業振興のためには様々な課題があります。まず、ICTセクターにおけるIT技術者不足が課題となります。現在、カンボジアにいるIT技術者の数は5万人程度と見られるとともに、その技術力も不十分と見られるため、IT技術者の育成や誘致が必要としています。また、スタートアップ企業を起業しても、政府の支援策に関する情報が行き届いていなかったり、社員が技術系ばかりだったりすることにより、うまくいかない例もあるため、メンターや支援機関等による相談制度等が必要と指摘しています。この他、目指すべきロールモデルの必要性や、スタートアップ企業間での情報交換の効果等を指摘しました。
カンボジアは、先進国のような過去のしがらみや既得権益層の反発等が少ないため、様々なスタートアップ企業が比較的自由に活動しています。政府やドナー、ベンチャーファンド等の支援によって、更に活躍が期待されるところです。
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