カンボジア経済

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カンボジア 2022年1月の物価上昇率

2022年03月15日 | 経済
 国家統計庁から発表された2022年1月の物価上昇率(対前年同月比)は、4.1%と大幅上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移してきました。細かくみると、2017年初頭に4%台まで上昇しましたが、2017年5月以降は3%未満で安定していました。2018年10月以降3%台となる月が出てきていましたが、2021年9月以降は久しぶりの大幅上昇となっています(2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%)。なお、12月と比べると1月は0.6%の上昇でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。12月の4200リエル/リットルから、1月は4226リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルも、12月の3950リエル/リットルから、1月は3976リエル/リットルに上昇しました。最近の国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇しており、3月初めには、130ドル台にまで上昇しました。2021年3月初めは60ドル台であり、1年間で価格は2倍となっています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、急速な上昇が見込まれ、物価全体への波及も懸念されます。
 国際機関は、これまでのところ、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2022年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.7%、世界銀行は3.8%、国際通貨基金(IMF)は3.0%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。1月16日撮影)  



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