12月13日、世界銀行は「カンボジア2030 経済成長減速は改革促進のチャンス」と題するレポートを発表しました。
レポートでは、カンボジアは、新型コロナ以前の10年間は、公的債務をGDPの40%未満に抑えながら、年平均7%の成長率を維持していたと評価しています。この急速な成長は、貧困削減の急速な進展につながり、カンボジアの貧困率は2014年の26%から2020年には18%に低下しました。
しかし、2023年後半からカンボジアの経済は伸び悩んでいるとしています。世界銀行は、今年の成長率を5.4%と予測していますが、新型コロナ前の10年間に達成された年平均成長率7.2%には遠く及ばないと指摘しました。その大きな要因は欧米・中国等の経済停滞といった海外要因ですが、国内要因としても、生産性の伸びの低さや投資の建設業への偏り等があると見ています。
このため、世界銀行では、カンボジア企業の生産性と競争力を高めるためのビジネス環境の更なる改善、インフラと物流の高度化、スキル不足に対処するための「未来に備えた」労働力育成、気候変動への対処等が必要であると提言しています。
レポートは、「極度の貧困を撲滅し、生活水準を向上させるための道のりを続けるために、カンボジアは高い成長を維持する必要があります。そのためには、生産性の向上、大胆な構造改革、インフラと人的資本への質の高い投資、気候変動への対処等に配慮した開発政策に移行することが求められます」と結んでいます。
カンボジアの最近の課題と対処について、短くまとまったレポートです。ご興味の方はぜひご一読ください。
(写真は、夕暮れのプノンペン。世界銀行のサイトより)
世界銀行のサイト
https://blogs.worldbank.org/eastasiapacific/cambodia-2030-economic-slowdown-offers-opportunity-speed-reforms
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レポートでは、カンボジアは、新型コロナ以前の10年間は、公的債務をGDPの40%未満に抑えながら、年平均7%の成長率を維持していたと評価しています。この急速な成長は、貧困削減の急速な進展につながり、カンボジアの貧困率は2014年の26%から2020年には18%に低下しました。
しかし、2023年後半からカンボジアの経済は伸び悩んでいるとしています。世界銀行は、今年の成長率を5.4%と予測していますが、新型コロナ前の10年間に達成された年平均成長率7.2%には遠く及ばないと指摘しました。その大きな要因は欧米・中国等の経済停滞といった海外要因ですが、国内要因としても、生産性の伸びの低さや投資の建設業への偏り等があると見ています。
このため、世界銀行では、カンボジア企業の生産性と競争力を高めるためのビジネス環境の更なる改善、インフラと物流の高度化、スキル不足に対処するための「未来に備えた」労働力育成、気候変動への対処等が必要であると提言しています。
レポートは、「極度の貧困を撲滅し、生活水準を向上させるための道のりを続けるために、カンボジアは高い成長を維持する必要があります。そのためには、生産性の向上、大胆な構造改革、インフラと人的資本への質の高い投資、気候変動への対処等に配慮した開発政策に移行することが求められます」と結んでいます。
カンボジアの最近の課題と対処について、短くまとまったレポートです。ご興味の方はぜひご一読ください。
(写真は、夕暮れのプノンペン。世界銀行のサイトより)
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