カンボジア経済

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2025年度予算案 閣議決定 歳出予算を減額 借入枠は20億SDR

2024年11月21日 | 経済
 10月25日、閣僚評議会は、2025年予算法案を承認しました。今後、国会の上下両院での審議・承認を経て、年内に成立する見込みです。2025年度の歳出予算は37兆9500億リエル(約93億7000万ドル)と、2024年度の38兆8290億リエル(約94億ドル)から2.3%の減少となりました。
 予算策定の前提条件となる経済予測では、2025年のGDP成長率を6.3%としています。GDPは209兆1630億リエル(約513億9800万ドル)となり、一人当たりGDPは2924ドルに増加すると予想されています。物価上昇率は、2.5%と予測しています。
 予算法案における借入上限は、20億SDR(約26億ドル)と定められています。2024年度は17億SDRでしたので、17.6%増となります。2025年度はこの上限の範囲内で、中国、世界銀行、アジア開発銀行、日本等から、カンボジアの開発に必要な資金を借り入れる見込みです。
 また、国債の発行計画は、5000億リエル(1億2500万ドル)としています。2024年度は1億800万ドル、2023年度2億ドル、2022年度3億ドルの計画でした。ドナー諸国からの借入を含めて2025年度の新規借入枠は、約26億ドルであり、国内で発行する国債が占めるシェアは4%程度に留まる見込みです。カンボジアでは2022年から国債の発行を開始していますが、入札不調が続いているのが現状で、国債の発行額を大幅に引き上げられる状況にはないものと見られます。
 2025年度は、財政の健全性を維持しつつ、海外からの支援も受け入れて、バランスの取れた財政運営が継続されることが期待されます。
(写真は、プノンペン市内)



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