カンボジア経済

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カンボジア初の風力発電施設 検討始まる

2019年11月22日 | 経済
 シンガポールの再生可能エネルギー企業ブルー・サークル(The Blue Circle Pte Ltd)は、カンボジア初の本格的風力発電所として、カンポット州で風力発電事業を検討しており、11月からカンボジア政府との協議を開始するとしています。鉱業・エネルギー省エネルギー局のビクター・ジョナ局長によると、同省は11月19日にブルー・サークルと面会し、買電価格について協議するとのことです。計画では、カンポット州のボコール山に風力発電機10基を設置する予定で、発電容量は80MWの計画です。ブルー・サークル社は、カンボジア、タイ、ベトナムで風力・太陽光発電事業を展開する企業です。カンボジアでは、カンポット州とシアヌークビル州、モンドルキリ州で進めていた風力発電の事業化調査を完了しており、カンボジア全体で風力発電は500MWの可能性があるとしています。また、最初のテストフェーズとして13MWの小型プラント(発電機4基)の建設も計画しています。
 風力発電事業の建設費は、1MW当たり200万~300万ドル(約2億1600万円~3億2400万円)と言われます。太陽光発電のコストが低下し、1KWh当たり4セントを切る売電価格も出てきている中で、風力発電の売電価格がどこまで下がるかが課題となるものと見られます。ただ、石炭火力発電への風当たりが強くなる中で、再生可能エネルギーへの転換は、カンボジアにとっても重要な課題となりつつあり、今後の交渉が注目されます。
(写真は、ブルー・サークル社のサイトより。ベトナムのダイフォン風力発電)

ブルー・サークル社のサイト
https://www.thebluecircle.sg/news-tbc/2018/10/12/wind-power-in-cambodia-is-possible-says-regional-power-producer




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