カンボジア経済

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プノンペン上水道公社 株主総会2024 増収増配

2024年06月11日 | 経済
 5月24日、プノンペン上水道公社(PPWSA)は、第12回株主総会を開催しました。公社の役職員や株主が多数参加しました。
 株主総会では、上水道公社の昨年の活動実績や財務諸表の報告が行われました。また、今年以降の投資等の計画についても説明されました。活動実績については、上水道公社はプノンペンの拡大と人口増加に対応して給水量や給水面積を伸ばしています。
 財務面では、純利益は、2018年765億リエル、2019年333億リエル、2020年884億リエル、2021年1293億リエル、2022年1082億リエルから、2023年1266億リエル(約48億8000万円)となっています。一株当たり利益は2018年846.32リエル、2019年382.78リエル、2020年1015.85リエル、2021年1486.37リエル、2022年1243.90リエルから、2023年1455.73リエルとなりました。2023年の無収水率は、8.75%(前年8.5%)となっています。
 プノンペンでは、上水需要が急速に伸びています。プノンペン上水道公社でも、バケン浄水場(第1期19万5000立方メートル/日、第2期19万5000立方メートル/日)を完成させています。更に、バケン浄水場第3期(19万5000立方メートル/日)も計画が進められています。
 今年の配当については、下記の通り議決されました。
1. 配当性向: 24.04% (2022年度26.53%、2021年度20.86%、2020年度25.79%、2019年度60.09%、2018年度25.71%、2017年度40.5%、2016年度28.24%、2015年度23.3%、2014年度20%、2013年度12.5%、2012年度:7%)
2. 配当金総額: 30,440,606,700リエル (2022年度28,701,143,460リエル、2021年度26,961,680,220リエル、2020年度22,786,968,444リエル、2019年度20,003,827,260リエル、2018年度18,925,360,051.2リエル、2017年度13,393,866,948リエル、2016年度13,914,836,188リエル、2015年度13,269,495,326リエル、2014年度9,149,542,200リエル、2013年度4,761,003,75リエル、2012年度2,409,156,587.40リエル)
3. 1株あたり配当金: 350リエル (2022年度330リエル、2021年度310リエル、2020年度262リエル、2019年度230リエル、2018年度217.60リエル、2017年度154.00リエル、2016年度159.99リエル、2015年度152.57リエル、2014年度105.20リエル、2013年度54.74リエル、2012年度27.70リエル)
4. 基準日:2024年6月7日
5. 支払日:2024年6月19日
 一株当たりの配当金は、昨年より増加し、配当利回りは4.7%(5月24日株価7380リエル)となっています。
 なお、2020年の総会から、配当等の議決については、投票方式で実施されています。経営の透明性維持等の観点からは望ましいものと見られます。また、オンラインでの参加・投票を実施している点も評価できます。カンボジアの企業が情報公開に努め、経営の透明性を高めていくことは、大変重要なことであり、株式市場への上場によって、企業情報・経営の透明性が高まることが更に期待されます。
(写真は、バケン浄水場。AKPより)

カンボジア証券取引所のサイト(英文です)
https://csx.com.kh/company/announce/viewPost.do?MNCD=5040&postId=1977


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