新聞報道等によりますと、7月22日に公共事業・運輸省の報道官が、日本が支援してきたプノンペン中心部とプノンペン空港を結ぶ高架鉄道「スカイトレイン」計画について、「JICAの調査でコストが当初の想定を上回ることが分かったため、計画の実現に向けては、政府内でさらに詳細を検討する必要がある」と説明し、計画の再考、延期を決定したと述べたとのことです。この計画については、2017年にフン・セン首相が訪日した際に、日本に本格的支援を求め、JICAが調査を行ってきました。
JICAの案では、プノンペン中心部のセントラルマーケット付近から、シャルルドゴール通りを南西に向かい、オリンピックスタジアム前からインターコンチネンタルホテル近くを通り、ストゥン・ミエンチェイからヴェン・スレン通りを西に向かい、空港の南から西を通って、国道3号線と4号線が分岐するチャムチャオ・ロータリーで4号線に入って北東に向かい、プノンペン空港に至る路線を、自動案内軌条式旅客輸送システム (Automated Guideway Transit: AGT)で結ぶものでした。AGTは、東京のゆりかもめのようなシステムで、普通の鉄道に比べて輸送力は見劣りするものの、建設コストや運営コストが安く済むという利点があります。事前調査では、建設総コスト8億ドル程度(約880億円)と見積もられていました。
公共事業運輸省では、BOT(建設・運営・譲渡)方式や官民連携(PPP)方式での建設も検討していく模様です。
プノンペンの公共交通機関として、中国がモノレール等を売り込んでいるとの報道もあり、見かけ上のコストが高い日本の提案が受け入れにくかったものと見られます。しかし、インドネシアの高速鉄道のように、中国が計画段階で提案する見積もりコストや工期がかなりずさんであり、実施段階で大きな問題を引き起こしている事例もあります。カンボジア政府の今後の検討が注目されます。
(写真は、ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
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JICAの案では、プノンペン中心部のセントラルマーケット付近から、シャルルドゴール通りを南西に向かい、オリンピックスタジアム前からインターコンチネンタルホテル近くを通り、ストゥン・ミエンチェイからヴェン・スレン通りを西に向かい、空港の南から西を通って、国道3号線と4号線が分岐するチャムチャオ・ロータリーで4号線に入って北東に向かい、プノンペン空港に至る路線を、自動案内軌条式旅客輸送システム (Automated Guideway Transit: AGT)で結ぶものでした。AGTは、東京のゆりかもめのようなシステムで、普通の鉄道に比べて輸送力は見劣りするものの、建設コストや運営コストが安く済むという利点があります。事前調査では、建設総コスト8億ドル程度(約880億円)と見積もられていました。
公共事業運輸省では、BOT(建設・運営・譲渡)方式や官民連携(PPP)方式での建設も検討していく模様です。
プノンペンの公共交通機関として、中国がモノレール等を売り込んでいるとの報道もあり、見かけ上のコストが高い日本の提案が受け入れにくかったものと見られます。しかし、インドネシアの高速鉄道のように、中国が計画段階で提案する見積もりコストや工期がかなりずさんであり、実施段階で大きな問題を引き起こしている事例もあります。カンボジア政府の今後の検討が注目されます。
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