カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 6月20日 観光業界は厳しい状況続く

2022年06月20日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、今年初頭にはワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少していました。2月に入ってオミクロン株の市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降ピークアウトし、5月には死亡者数・新規陽性者数はゼロに近いレベルとなっています。6月19日の保健省の発表によれば、死者は累計3056名(6月12日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万6262名(同ゼロ名増)となっています。治癒数は13万3206名(同ゼロ名増)です。5月7日から6月18日まで42日間連続で新型コロナ新規陽性者はゼロとなっています。PCR検査数が大幅に減少しているため、ゼロ名という数字が正確かについては議論のあるところですが、死者数はここ7週間ほどゼロ名を続けており、新規陽性者数が低いレベルにあるのは確かなものと見られます。なお、公式統計上は、カンボジア国内の感染者はゼロ名となっています。
 新型コロナの影響で厳しい状況にあるカンボジアの観光業界は、政府に対し6月末で終了予定の免税措置を12月末まで延長するよう陳情しています。カンボジア・ホテル協会によりますと、6月11日に免税期間の延長を求める要望書を財務省に提出したとのことです。外国人観光客数は回復傾向にありますが、新型コロナ拡大前と比較すると、まだ1割程度の水準でしかないことが免税措置の延長要請理由となっています。カンボジア旅行代理店協会では、観光事業者はまだ十分な収益は得られていないとしています。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了していると言ってもよい状況と見られます。6月18日現在で、1506万8135人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の94.2%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の103.3%に第1回接種を、99.8%に2回目を完了しています。ブースター接種(3回目)も実施が進められ、6月18日現在937万2290人(うち成人655万6930人)が接種を完了しています。また、4回目の接種を1月14日から開始しました。6月18日現在で276万658人が接種済です。4回目接種から3カ月以上経過している医療関係者等が対象となる5回目接種も6月9日から開始され、20万2708名が接種完了しています。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。なお、入国規制を含めて各種規制が頻繁に変更されていますので、大使館等のサイトで最新情報をご確認ください。カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続き密を避けるといった基本的な対策の継続が必要と見られます。
(写真は、リノベーションが完了して全面再開しているプノンペン空港の免税店街。5月24日撮影)



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