米国国勢調査局によりますと、2019年1月~7月のカンボジアから米国への輸出は、前年同期の21億1200万ドルから29.7%増の27億4900万ドルに急増しました。カンボジアの米国からの輸入も、前年同期の2億4400万ドルから3億700万ドルへと26.0%増となりました。輸出の大幅増加の要因は、米中貿易戦争からカンボジアが漁夫の利を得ているためとも見られています。特に、2016年に米国の一般特恵関税制度の対象に組み入れられた旅行用品(バッグ等)が大きく伸びていると見られます。カンボジア縫製製造業協会(GMAC)によりますと。2019年上半期に34工場が新設されましたが、そのうちの2工場は履物、32工場が旅行用品を製造する工場であるとしています。
米中貿易戦争等の影響で、世界経済の不確実性が高まっている現状において、対米輸出が大きく伸びたことは、カンボジア経済にとっては大変明るいニュースです。
カンボジアはこれまで、低価格の縫製品を製造・輸出することで経済成長を支えてきました。中国では、労賃の上昇に加えて、今般の米国との貿易戦争の影響で、労働集約型軽工業は困難に直面し、ベトナムやカンボジアに工場を移す動きが激しくなってきています。カンボジアも最低賃金の上昇を抑えたり、休日数を減らしたりといった海外投資家を惹きつけるための対応を取っており、中国脱出組の受け皿の一つとなっています。カンボジア経済にとって、当面、労働集約型軽工業が重要な役割を果たしていくと見られますが、今後は部品製造等の少しでも付加価値の高い産業にシフトしていくことが望まれます。
米国国勢調査局のサイト
https://www.census.gov/
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米中貿易戦争等の影響で、世界経済の不確実性が高まっている現状において、対米輸出が大きく伸びたことは、カンボジア経済にとっては大変明るいニュースです。
カンボジアはこれまで、低価格の縫製品を製造・輸出することで経済成長を支えてきました。中国では、労賃の上昇に加えて、今般の米国との貿易戦争の影響で、労働集約型軽工業は困難に直面し、ベトナムやカンボジアに工場を移す動きが激しくなってきています。カンボジアも最低賃金の上昇を抑えたり、休日数を減らしたりといった海外投資家を惹きつけるための対応を取っており、中国脱出組の受け皿の一つとなっています。カンボジア経済にとって、当面、労働集約型軽工業が重要な役割を果たしていくと見られますが、今後は部品製造等の少しでも付加価値の高い産業にシフトしていくことが望まれます。
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