カンボジア信用機構(CBC)は、CBC四半期報告(2020年第2四半期)により、第2四半期の消費者信用統計(Consumer Credit Index)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。この四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は50%減、金額は47%減と大きく減少しています。その内訳は、個人向けが件数50%減、金額49%減、住宅ローンは件数51%減、金額39%減、クレジットカードは、件数43%減、金額44%減となっています。
消費者信用供与状況については、消費者信用借入人数は、対前期比1.6%減の約127万人となっています。残高は、前期末比0.4%増の87億3000万ドル(約9170億円)となりました。
不良債権比率は、前期の1.61%から2.64%に大幅に悪化しました。借入人の25.2%が複数の機関から借り入れを行っています。
新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、期限の延長等に応じていることもあって、不良債権比率は2%台にとどまっています。他方、新規貸付需要は急減しており、金融機関では、思わぬ「カネ余り」となっているところもあるようです。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
(写真は、マイクロファイナンスのLOLC。本文とは直接関係ありません)
カンボジア信用機構の報告書(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/report-and-publication/consumer-credit-index/
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今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は50%減、金額は47%減と大きく減少しています。その内訳は、個人向けが件数50%減、金額49%減、住宅ローンは件数51%減、金額39%減、クレジットカードは、件数43%減、金額44%減となっています。
消費者信用供与状況については、消費者信用借入人数は、対前期比1.6%減の約127万人となっています。残高は、前期末比0.4%増の87億3000万ドル(約9170億円)となりました。
不良債権比率は、前期の1.61%から2.64%に大幅に悪化しました。借入人の25.2%が複数の機関から借り入れを行っています。
新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、期限の延長等に応じていることもあって、不良債権比率は2%台にとどまっています。他方、新規貸付需要は急減しており、金融機関では、思わぬ「カネ余り」となっているところもあるようです。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
(写真は、マイクロファイナンスのLOLC。本文とは直接関係ありません)
カンボジア信用機構の報告書(英文です)
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