カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2024年1月~9月のカンボジアからの輸出は、対前年同期比17.0%増の198億3328万ドル(約2兆9552億円)に達したとのことです。輸入は、15.9%増の211億662万ドル(約3兆1449億円)でした。
輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比10.3%増の76億800万ドルで、全体の38.4%を占めています。2位はベトナムで33.8%増の27億2745万ドル(シェア13.8%)、3位中国20.8%増12億7896万ドル(シェア6.4%)、4位日本19.3%増10億5707万ドル(シェア5.3%)、5位カナダ30.8%増8億4868万ドル(シェア4.3%)となっています。
輸入は、第1位は中国で対前年同期比22.7%増の98億6822万ドル(シェア46.8%)、2位ベトナム13.0%増30億9203万ドル(シェア14.6%)、3位タイ16.4%増25億2386万ドル(シェア12.0%)、4位インドネシア5.5%減7億2851万ドル(シェア3.5%)、5位シンガポール6.8%減6億4327万ドル(シェア3.0%)となっています。
品目別輸出では、縫製品が第1位で対前年同期比24.6%増の73億8854万ドル(シェア37.3%)、2位電気部品36.1%減15億8324万ドル(シェア8.0%)、3位旅行用品21.5%増15億5699万ドル(シェア7.9%)、4位穀物15.7%増13億7019万ドル(シェア6.9%)、5位履物22.4%増12億1439万ドル(シェア6.1%)等となっています。
品目別輸入は、1位石油製品15.6%増29億3785万ドル(シェア13.9%)、2位縫製原料19.2%増23億7235万ドル(シェア11.2%)、3位電気機器24.9%増14億2709万ドル(シェア6.8%)、4位機械28.5%増12億5729万ドル(シェア6.0%)、5位車両11.6%増11億9735万ドル(シェア5.7%)等です。
品目別輸出で、カンボジアの主力輸出品である縫製品、履物、旅行用品が大きく回復したことが注目されます。他方、日系企業等が製造・輸出している電気部品が大幅減少となっています。穀物やフルーツ等の農産品の輸出が伸びており、今後が期待されます。また、中国系の工場が増加しているタイヤも大幅に輸出が伸びています。
品目別輸入では、石油製品の輸入金額が引き続き増加しています。また、縫製業の回復傾向に伴い縫製原料の輸入が伸びてきています。
カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しました。しかし、主要輸出先の米国・欧州の景気減速等の影響で、2023年は逆風を受けました。2024年に入って縫製品等の輸出が回復してきています。今後は付加価値の高い電気部品等の輸出を伸ばすことが重要であり、官民の取組みが期待されます。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港。シアヌークビル港湾公社のフェイスブックより)
関税消費税総局の統計のサイト(英文です)
https://stats.customs.gov.kh/en
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輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比10.3%増の76億800万ドルで、全体の38.4%を占めています。2位はベトナムで33.8%増の27億2745万ドル(シェア13.8%)、3位中国20.8%増12億7896万ドル(シェア6.4%)、4位日本19.3%増10億5707万ドル(シェア5.3%)、5位カナダ30.8%増8億4868万ドル(シェア4.3%)となっています。
輸入は、第1位は中国で対前年同期比22.7%増の98億6822万ドル(シェア46.8%)、2位ベトナム13.0%増30億9203万ドル(シェア14.6%)、3位タイ16.4%増25億2386万ドル(シェア12.0%)、4位インドネシア5.5%減7億2851万ドル(シェア3.5%)、5位シンガポール6.8%減6億4327万ドル(シェア3.0%)となっています。
品目別輸出では、縫製品が第1位で対前年同期比24.6%増の73億8854万ドル(シェア37.3%)、2位電気部品36.1%減15億8324万ドル(シェア8.0%)、3位旅行用品21.5%増15億5699万ドル(シェア7.9%)、4位穀物15.7%増13億7019万ドル(シェア6.9%)、5位履物22.4%増12億1439万ドル(シェア6.1%)等となっています。
品目別輸入は、1位石油製品15.6%増29億3785万ドル(シェア13.9%)、2位縫製原料19.2%増23億7235万ドル(シェア11.2%)、3位電気機器24.9%増14億2709万ドル(シェア6.8%)、4位機械28.5%増12億5729万ドル(シェア6.0%)、5位車両11.6%増11億9735万ドル(シェア5.7%)等です。
品目別輸出で、カンボジアの主力輸出品である縫製品、履物、旅行用品が大きく回復したことが注目されます。他方、日系企業等が製造・輸出している電気部品が大幅減少となっています。穀物やフルーツ等の農産品の輸出が伸びており、今後が期待されます。また、中国系の工場が増加しているタイヤも大幅に輸出が伸びています。
品目別輸入では、石油製品の輸入金額が引き続き増加しています。また、縫製業の回復傾向に伴い縫製原料の輸入が伸びてきています。
カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しました。しかし、主要輸出先の米国・欧州の景気減速等の影響で、2023年は逆風を受けました。2024年に入って縫製品等の輸出が回復してきています。今後は付加価値の高い電気部品等の輸出を伸ばすことが重要であり、官民の取組みが期待されます。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港。シアヌークビル港湾公社のフェイスブックより)
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