カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

チャイナルート国道8号線を行く(その5 ベトナム国境)

2010年06月17日 | 経済
 国道8号線の終端は、ベトナム国境に突き当たる形で途切れています。完成時には新たな国境が建設されるのではないかと思われますが、現在のところは、一旦、国道7号線に出て、国道72号線経由でトロペァントロン国境を利用することとなります。
 ここはまだ小さな規模の国境ですが、ベトナムホーチミンからシェムリアップ方面に行く際は、この国境を経由して、国道7号線~きずな橋~コンポンチャム~国道71号線~国道6号線と行くのが距離も短く、フェリーに乗る必要もないので好評のようです。この経路を走る国際バス路線もあります。
 国境付近にはご多分にもれずカジノホテルありました(2軒完成、1軒工事中でした)。平日の昼間でしたが、ベトナム人観光客がベトナムドンの現金でギャンブルを楽しんでいました。

小さな国境です。右側の小屋が出入国管理・税関です。


カジノは立派で、平日にもかかわらず多数のベトナム人観光客で賑わっていました。



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プノンペン上水道公社が好調

2010年06月16日 | 経済
 プノンペン上水道公社(PPWSA)は、カンボジア株式市場に上場するためIPOの準備中です。業績も好調です。今年1~5月の収益は約1000万ドルと前年同期比で11%増となりました。また、エクソンチャン総裁のマネジメントも評価されて、今年のストックホルム産業上水賞(the Stockholm Industry Water Award for 2010)を受賞しました。
 プノンペン上水道公社は、現在1㎥当たり0.25ドルという低価格で上水を供給しており、無収率も6.3%と非常に低い数字を保っています。現在の規模は、日量30万トンを1783キロのパイプで供給していますが、2015年までにこれを日量43万トン、2300キロ、さらに2020年には日量56万トン、2800キロにまで拡大する計画です。
 プノンペン上水道には、日本が資金面、技術面で長く支援をしてきた経緯もあり、今後の発展が大いに期待されます。

(本日は2件投稿しています。次の「チャイナルート国道8号線を行く その4」もぜひご覧ください。)

ストックホルム国際水研究所のサイト(英文です)
http://www.siwi.org/sa/node.asp?node=950


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チャイナルート国道8号線を行く(その4 国道8号線)

2010年06月16日 | 経済
 国道8号線は、プノンペンの北、約20キロの地点で国道6号線から分かれて、ベトナム国境まで一直線に結びます。現在、販売されている地図には全く表記がありません。中国の支援と施工で建設されています。
 今回、起点のプレックタマック橋からベトナム国境まで109キロを走破しました。プレックタマック橋の近辺数キロとベトナム国境側20キロほどが未舗装で工事中ですが、ほかの部分は舗装も概ね完了しており、高速走行が可能です(写真上)。ほとんど平坦でカーブも緩く、途中大きな街もないので、大型トラックの高速走行には、国道1号線よりも適した路線になることも考えられます。完全に完成すれば、ベトナム国境からプノンペンの北側を結ぶ重要ルートとなることが期待されます。

このブログの2009年4月17日版「建設が進む国道8号線とプレックタマック橋」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/e109f79cace5ab19c98f08cc8a220ccf

プレックタマック橋を渡った地点です。行先表示板は既に完成しています。一番右には、「カンボジア・ベトナム国境」と書かれています。


中国建設業者により工事が進められています。


ベトナム国境側は、まだ未舗装で工事完成には半年以上かかるのではないかと思われます。


国道8号線終端に近い場所に建つ国境碑です。


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株式公開への道

2010年06月15日 | 経済
カンボジアの株式市場の開設の準備が進められています。新聞報道によれば、政府系3社(シアヌークビル港湾公社(写真)、プノンペン上水道公社、テレコムカンボジア)は、IPO(株式新規公開)に向けて、財務諸表関係の準備、監査等、証券取引委員会が必要としている手続きを進めています。また、これに引き続き、民間では、①航空管制のCATS、②銀行(特にACLEDA)、③携帯電話(Mobitel)、④建設等が株式上場に向けて有望とされています。株式市場については、政府は本年末までの取引開始を目標とするとしていますが、IPOの手続きに要する期間等を考慮すると、来年第2四半期位になるのではないかとの見方も出ています。
 (本日は2件投稿しています。次の「チャイナルート国道8号線を行く その3」もぜひご覧ください)

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チャイナルート国道8号線を行く(その3 プレックタマック橋)

2010年06月15日 | 経済
 プレックタマック橋は、プノンペンの北、約20キロの地点でメコン河を渡る重要橋梁です。日本が支援したきずな橋(国道7号線コンポンチャム付近)に続き、メコン河に架かる2本目の橋となります。メコン河に沿って北上する国道6号線から分かれてすぐのところにあり、渡った先は国道8号線でベトナム国境まで一直線で繋がる予定です。
 これまでは写真のようにフェリーで渡っていましたが、交通量も増えており、ベトナムに繋がるだけでなく、メコン川対岸地域の発展にも大きく寄与することが期待されます。
 橋は既に概ね完成しており、今月にもフンセン首相をお迎えして開通式が行われる予定と聞いています。今後国道8号線が完成すれば、プノンペン北側のバイパスとして重要な役割を果たすものと期待されます。

このブログの2009年4月17日版「建設が進む国道8号線とプレックタマック橋」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/e109f79cace5ab19c98f08cc8a220ccf

国道6号線から見たプレックタマック橋です。工事はほとんど完成しています。


国道6号線との連結交差点です。



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中央銀行の介入続く

2010年06月14日 | 経済
(本日は2件投稿しています。この次の記事「チャイナルート国道8号線を行くその2」もぜひご覧ください。)


 カンボジア通貨リエルの対ドル為替レートが引き続き低下しているため、中央銀行(NBC)の為替市場への介入が先週も行われました。規模は300万ドル(2.7億円)と小規模ですが、これで3週連続での介入となり、合計金額も1000万ドル(約9億円)となりました。為替レートは先週火曜日には4263リエル/ドルまで低下しています。なお、カンボジアでは、米ドルが一般的に流通しており、現金、預金ともに90%以上がドル建てです。リエル現金の総額は5億ドル(450億円)相当程度にすぎませんが、中央銀行としては、少しずつリエルの使用を増やしていきたい考えでもあり、為替レートの急激な変化は望ましくないと考えています。


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チャイナルート国道8号線を行く(その2 国道61号線)

2010年06月14日 | 経済
 国道61号線は、プノンペンの北、約40キロのところで国道5号線と6号線を連結する重要路です。これまでは途中、トンレサップ川をフェリーで渡らなければならなかったわけですが、今般プレッククダム橋で連結され、非常に便利になりました。距離は16キロですが、平坦でほぼ直線路ですので大型トラックも走行可能です。中国の支援によりプレックタマック橋と併せて整備されたと聞いていましたが、簡易舗装のため、穴があいているところもある状態です。
 今後国道8号線、プレックタマック橋が完成すれば、プノンペン北側のバイパスとして重要な役割を果たすものと期待されます。

一部舗装状況の悪いところもあります。


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チャイナルート国道8号線を行く(その1 プレッククダム橋)

2010年06月13日 | 経済
 6月9日に中国の支援で建設されている国道8号線ルートを走破してきました。5回シリーズで書いてみます。ルートは、国道5号線~プレッククダム橋~国道61号線~国道6号線~プレックタマック橋(フェリー)~国道8号線(109キロ)~ベトナム国境です。
 このルートはプノンペンの北部からベトナム国境まで一直線に繋げるもので、日本が支援している国道1号線の北側に並行して走ることとなります。混雑するプノンペンを経ることなく、ベトナムとプノンペン北部・西部を直結するバイパスルートになることが期待されます。
 まずは、国道5号線を北上して、プノンペンから約40キロの地点でトンレサップ川を渡るプレッククダム橋です。5月に開通したばかりの新品です。起工から2年半ほどで開通しており、その工事の早さには驚かされます。日本の支援とはスピード感が全く異なっており、カンボジア側の評価につながっています。中国の支援の詳細は公表されていませんが、借款との情報です。橋が開通するまではフェリーで結ばれていましたが、フェリーはすっかり廃止されていました。この橋と国道61号線により国道5号線と国道6号線がプノンペン北部で連結されることとなり、特に国道6号線のプノンペン側での渋滞解消に役立つものと思われます。

このブログの2010年6月1日版「プレッククダム橋の開通」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/ecb26013eacf54d1e9d3b64d36a43976

赤い欄干が目を惹きます。中国風でしょうか、それとも塗装の省略でしょうか。


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グランドプノンペン

2010年06月12日 | 生活環境
  プノンペンの北、約10キロのところに建設中の巨大ニュータウンです。広大な敷地に、住宅だけでなく、ショッピングセンターやゴルフコースも建設されています。マレーシアのCiputraとカンボジアのYLPグループのジョイントベンチャーです
 国道5号線から行くと、巨大な門(写真)が建っています。中に入っていくと、既に、ショッピングセンタービル、一部の住宅(一戸建て170戸)、ゴルフコース(9ホールのみ)、ゴルフ練習場等が完成しています。ゴルフ練習場は、池に向かって打つという変わったタイプです。
 www.grandphnompenh.com

 上田義朗先生のブログでも紹介されています。
http://ueda-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-b948.html

完成予想模型です。中央がゴルフ場で、取り囲むように住宅が建ち並ぶ計画です。


手前がゴルフ練習場。奥に一戸建て住宅が並びます。


池に向かって打つゴルフ練習場。素敵なキャディーさんたちが笑顔で迎えてくれます。




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国際貿易競争力レポート

2010年06月11日 | 経済
 世界経済フォーラム(WEF)では、世界各国の貿易競争力についてのレポートを発表しています。5月19日に2010年版が公表されました。
 カンボジアの順位は102位と前年の91位からランクを落としています。周辺諸国では、マレーシア30位(前年28位)、タイ60位(前年50位)、インドネシア68位(前年62位)、ベトナム71位(前年89位)、フィリピン92位(前年82位)等となっています。1位はシンガポール(前年も1位)でした。
 カンボジアは得点は若干向上したのですが、他国の向上に追い付かず、11カ国に追い抜かれてしまいました。各種手続きの改善は、実施だけでなくそのスピードも必要となっています。

WEF  The Global Enabling Trade Report 2010 (英文)
http://www.weforum.org/en/initiatives/gcp/GlobalEnablingTradeReport/index.htm

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NSDP国会承認

2010年06月10日 | 経済
 カンボジアの5カ年計画である国家戦略開発計画(National Strategic Development Plan :NSDP)は、当初、2006年から2010年まででしたが、選挙期間と時期を合わせるため、2013年までの延長計画が検討されてきました。2010年から2013年までの期間の目標とする経済成長率は年平均6%となります。投資総額150億ドル(1兆3500億円)の計画です。150億ドルのうち、60億ドルは政府投資(外国援助含む)、90億ドルは民間投資となっています。

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為替市場への介入が続く

2010年06月09日 | 経済
 新聞報道によれば、カンボジアの通貨リエルの対ドル為替レートは下落を続けており、4265リエル/ドルをつけました。このため、中央銀行は先週も為替市場にリエル買いドル売りの介入を行った模様です。規模は300万ドル(約2.7憶円)と今回も小規模です。介入はドル売りの入札で9社が応札し、そのうちの1社Vong Rithy Exchangeは、4232リエルで100万ドルを落札したとのことです。
 ユーロが対ドルで大きく下落しているため、リエルもある程度の下落が当然かと思いますが、急激な為替レートの変動は望ましくないため、小出しの介入は妥当なものとみられています。

このブログの2010年5月30日版
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/263c44ae02df7fb0cd74fad21617615b

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総額11億ドルの援助表明

2010年06月08日 | 経済
 6月2日~3日に、プノンペンの開発評議会会議場で「第3回カンボジア開発協力フォーラム(CDCF)」が開催されました。この会議は、カンボジア政府と開発パートナー(ドナー)各国・国際機関が集まって、カンボジアの開発と国際協力について討議するものです。今回の会議には、フンセン首相、キエットチョン経済財政大臣ほか、カンボジア政府の各大臣等、各国大使、世界銀行等の国際機関の代表が参加しました。
 CDCFでは、開発計画とその達成状況、マクロ経済政策、農業、ソーシャルセーフティネット、公共サービス改革、地方分権、援助の効率性、共同モニタリング指標等について熱心な討議がなされました。
 各国から今後1年半の援助について発表され、総額は、11億ドル(約1000億円)と、前回(2008年12月)の9.5億ドル(約900億円)を16%上回る額となりました。国別のプレッジ金額は非公表となっていますが、キエットチョン大臣によれば、日本が最大の援助国とのことです。新聞報道によれば、日本は1.3憶ドルの支援を表明しました。アメリカは6850万ドル、EU6000万ドル、英国3300万ドルとのことです。金融危機もあって援助の伸び悩みも懸念されていましたので、カンボジア政府は日本をはじめとする各国に深い謝意を表明しています。

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カムコシティ

2010年06月07日 | 経済
 韓国が大規模投資を行ってプノンペン北部に建設中のニュータウンです。全体は大変広いのですが、現在は第一段階の住宅建設(全部で1009戸)をしています。カムコシティの中にモデルハウスもある立派な販売オフィスがあり、そちらを投資ミッションの方々と訪問しました。
 既にビラタイプは概ね完成しており、80家族が住んでいるそうですが、マンションタイプはまだ建設途上です。建設中の住宅も含めて既に80%が売却済みとのことでした。価格は、1200~1400ドル/㎡とのことです。小さいものでは100㎡程度のものから、300㎡ほどのものまであります。
 なお、このカムコシティの一部にカンボジア証券取引所ビルも建設される予定で、現在土地の造成工事を進めているところとのことでした。

 なお、カンボジア総合研究所では、こうした調査団や投資ミッションのアレンジ等も行っております。お気軽にご相談ください。
http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


3軒のモデルハウスを持つ大型の販売事務所です。韓国人のお客さんたちも訪問されていました。


完成予想模型です。


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プラットホームパーティ

2010年06月06日 | 生活環境
 隠れ家バーの「チャイニーズハウス(唐楼)」が主催するパーティです。夕方5時に列車「チャイニーズハウスエキスプレス」に乗って出発し、夜9時からプノンペン駅構内(本当にホームの上)でパーティです。今回は列車のチケットは売り切れで乗れませんでしたが、パーティに行ってみました。
 列車は、2両編成のディーゼルカーです、車齢45年という相当年季の入った車両です。ホームには初めて見る蒸気機関車も止まっています。生バンドは、貨車の上(!)にセッティングされてます。9時過ぎにようやく列車が帰ってくると、車内は既に大盛り上がりで、生バンドの演奏が始まると踊る人たちも現れ、蒸気機関車を御立ち台にするレディースも。日本では絶対実現できそうもない企画ですが、結構楽しめました。


御知らせのポスターです。


プノンペン駅もライトアップであやしい雰囲気です


酔っぱらい満載の列車がホームに戻ってきました。


生バンドも入って絶好調です。


蒸気機関車がお立ち台に!



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