カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

新型コロナ カンボジアの状況 1月18日

2021年01月18日 | 経済
 カンボジアは、新型コロナウイルスの国内感染を概ね抑え込んでいます。死者はゼロです。1月17日の保健省の発表によれば、累計陽性者数は439名(1月10日から48名増)となっています。治癒数は385名です。先週の新規陽性者のうち、43名はタイに出稼ぎに行っていて帰国したカンボジア人でした。それ以外の先週の海外帰国者の新規陽性は5名でした。
 国内でのクラスターとしては、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により41名の陽性者が確認されましたが、12月29日に終息が宣言されました。
 また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。大規模クラスターが発生しているタイからの帰国者が増えたこともあり、タイと国境を接しているバッタンバン州やパイリン州で帰国者69名(1月10日から43名増)が陽性と確認されました。タイに出稼ぎに行っているカンボジア人の間では、不安が高まっている模様で、12月20日から1月9日までに1万2000人以上が帰国したとのことです。また、タイ国内で陽性が確認されたカンボジア人は157名に達し、タイ国内で治療を受けている模様です。カンボジア政府では、1月15日に、タイに居住し就労しているカンボジア人労働者に対し、タイでの居住を継続し、別の場所への移動は避けるよう呼び掛けています。なお、空路入国者で陽性と確認されたのは、米国からシンガポール経由で帰国したカンボジア人2名、インドネシアからシンガポール経由で入国したインドネシア人2名、日本から韓国経由で入国した日本人1名でした。
 東京等で2度目の緊急事態宣言が発出された日本でも入国規制が一時的に強化されています。カンボジアからの日本人の帰国の場合、これまでは不要だった出国72時間以内の新型コロナウイルスの陰性を証明する検査証明書(陰性証明書)の提出、空港での感染検査、誓約書の提出等が必要となっています。また、カンボジア等の11か国に対して特例的に認められていたビジネストラックも停止が決定されています。詳細は、日本大使館のサイト等をご確認ください。
 1月15日、フン・セン首相は、中国政府が50万人分(100万回分)の中国製ワクチンをカンボジアに無償供与すると発表しました。首相はこれまで中国製のワクチンは受け入れないとしていましたが、中国の「ワクチン外交」圧力に屈したものと見られます。フン・セン首相は、ワクチンに対する信頼性を確保するため、中国製ワクチンの最初の接種は自分に対して行われると述べています。また、ワクチン接種は無料で、強制は行わないとの方針を再確認しました。なお、ブラジルでの臨床試験では、中国製ワクチンの有効率は50.38%しかなかったと報告されています。
 カンボジアでは、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められました。しかし、12月29日に終息宣言が出たこともあって、感染防止対策が次第に緩んできている模様です。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。マスク、手洗い、アルコール消毒等の感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。なお、出入国手続き等につきましては、日本・カンボジアともに頻繁に変更されていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。
(写真は、高層ビルが目立つプノンペン市内。記事とは直接関係ありません)

カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/

在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html


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ハイアットの高級バー The Attic

2021年01月17日 | 経済
 プノンペン中心部、ハイアット・リージェンシーホテルのメインバー「The Attic」です。ハイアット・リージェンシー・ホテル正面のフレンチ・コロニアル風の建物の2階にあります。螺旋階段を登っていくと、高い天井の大きな空間となっていて、シックな雰囲気を出しています。店名の「Attic」は屋根裏という意味ですが、正に文字通りの造りです。中央には円形のカウンターがあり、本棚で区切られたテーブル席も素敵です。お酒のメニューは豊富で、インスタ映えするカクテルも揃っています。グラスのスパーリングワインもあります(12ドル)。おつまみは。高級感のある品ぞろえですが、お値段はリースナブルです。今回は、イベリコ・ハム(15ドル)と5種類のチーズの盛り合わせ(12ドル)を頼んでみました。チーズは、目の前でカットしてもらえます。マカロン(3ドル/2個)やチョコレートボンボン(3ドル/2個)も素晴らしく美味しく、高級ホテルらしさを感じさせてくれます。お客様は、西洋系の方が多いようでした。大人のバーの雰囲気が最高です。これはお勧めです。ぜひお試しください。

The Attic
https://www.hyatt.com/en-US/hotel/cambodia/hyatt-regency-phnom-penh/pnhrp/dining

イベリコハムやチーズの盛り合わせ。マカロンやチョコレートボンボンも侮りがたい美味しさです。


チーズは目の前でカットしてくれます。プレゼンも素敵です。



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安定の味のビストロ Pepe Bistro

2021年01月16日 | 生活環境
 プノンペン東部、リバーサイドにほど近いところ、元フランス大使公邸料理人の方が差配されているビストロ「Pepe Bistro」です。場所は、国立博物館の北、フレンズレストランの並びです。内装はシックで、センスの良さを感じます。料理は、安定の味のフレンチで、お酒のつまみとしても良い感じです。約1年ぶりの今回は、前菜にフォアグラプラター・トリュフ添えと牛骨髄、イカとチョリソ、チーズプレート等、メインはラムのコートレットやツナのたたき(写真上)等を頼みました。シェフは元公邸料理人なので、日本等フレンチ以外のテーストも盛り込んでいて、いい感じです。今回のお料理もどれも美味しく、プレゼンも素敵でした。食器は和風のものもあり、いい雰囲気を出しています。ワインは、リーズナブルなものも各種揃っています。お値段は、大変リーズナブルです。お客様は、フランス系の方が多いのですが、今回は日本の方も多かったです。8時くらいには満員の盛況でした。お勧めです。お試しください。

Pepe Bistro
https://web.facebook.com/pepe.bistro.pp/

牛骨髄の料理。コラーゲンたっぷりです。


ラムのコートレット。プレゼンも素敵です。


デザートのチーズケーキ。これはフレンチらしい感じです。



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カンボジアでも5Gネットワークの準備進む

2021年01月15日 | 経済
 カンボジアでは、大手携帯会社であるマレーシア系スマート、地場セルカード、ベトナム系メットフォンの3社に加え、中国系のキングテルやシンガポール系のシーテル等合計5社が、5Gの試験的運用を開始済であり、2020年中の開始を目指していました。新型コロナの影響等で、遅れているようですが、各社は、プノンペン等の主要5都市での5Gインフラの整備を進めてきました。インフラ整備が完成しつつある中で、カンボジア政府の対応が遅れていることを指摘する声も出ています。特に、コスト削減に繋がる地方部でのアンテナやタワーの共有政策や、利用者のプライバシー保護政策等が早急に必要と見られます。
 カンボジアは、固定電話を飛び越えて、最先端の光ファイバー、ワイヤレス、インターネットプロトコール(IP)で、低コストで全土に通信網を構築し、農村部にまでインターネット環境を広げてきました。このため、データについても、ワイヤレス(モバイル)ネットワークが主流となっているため、最近では、4Gネットワークの速度低下が問題となっています。5Gの運用が開始されれば、動画等の大量のデータ利用は5Gに移るものと見られ、4G網の混雑緩和も期待できるとしています。
 カンボジアは、世界で初めて携帯電話の契約者数が固定電話の契約者数を上回った国といわれています。携帯電話は、固定電話のように電話線の引込み等の工事や固定設備を必要とせず、手軽に利用を開始できるため、通信インフラ基盤が十分に整備されていなかったカンボジアでは、固定電話が普及する前に携帯電話が浸透したと見られます。このように途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新を一気に追いつく「技術ジャンプ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信セクターは、まさにその好例と言えます。早急に、5Gの本格的使用が開始されることが期待されます。
(写真は、郵政電気通信省)



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2020年カンボジアからの輸出 160億ドル

2021年01月14日 | 経済
 カンボジアのフン・セン首相は、12月29日の国民向け演説で、2020年のカンボジアからの輸出額は、対前年比14%増の160億ドル(約1兆6500億円)となると述べました。12月時点の数字のため、概算と見られます。カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)の予測では、2020年の輸出額は、対前年比12.7%増の145億3000万ドル、輸入額は対前年比18.6%増の221億9000万ドルとなっています。
 フン・セン首相は、特に農産物の輸出が増えたと述べ、輸出額合計は38億8100万ドル(約4000億円)に達したとしています。主要品目では、精米5億4100万ドル、キャッサバ約10億ドル、バナナ5億5100万ドル、マンゴー4億7300万ドル、カシューナッツ2億8800万ドル、ロンガン5700万ドル、胡椒2500万ドル等となっています。
 NBCによりますと、主要輸出品目は、縫製品、靴、精米、自転車等で、主要輸出先国は、米国(シェア)29.6%、日本7.7%、ドイツ7.2%、中国6.9%、英国6.6%等となっています。また、主要輸入品目は、縫製原材料、石油製品、建設資材等で、主要輸入先国は、中国43.1%、タイ15.5%、ベトナム13.6%、日本4.7%、韓国3.4%等となっています。
 カンボジア縫製製造業協会(GMAC)では、2020年の縫製品輸出額は10月までの数字で10%以上減少していると述べています。カンボジアの貿易統計については、必ずしも正確でない部分もあるものと見られますので、ご留意ください。


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2020年交通事故数・死亡者数は大幅に減少

2021年01月13日 | 経済
 国家交通安全委員会によりますと、2020年の交通事故件数は2019年の4121件から23%減の3179件、死亡者は2019年の1981人から17%減の1646人、負傷者は2019年の6141人から24%減の4686人となりました。なお、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。新型コロナの影響で交通量が減ったことと、2020年5月から交通違反罰則金を大幅に引き上げる等の交通法規の厳格化がなされたこと等が減少の要因と見られます。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反、飲酒運転、無免許による未熟運転、無謀運転、不注意運転等が挙げられています。また、オートバイの死亡事故、特にヘルメット不着用の死亡事故が目立つとしています。
 日本国内における2020年中の交通事故による死者数は過去最低の2839人です。車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあり、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が引き続き必要とみられます。フン・セン首相も12月29日の演説で「カンボジアにおいては、新型コロナによる死者はゼロだが、交通事故では毎日何人もが死亡している。」と述べ、対策強化を指示しています。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要と見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるものと見られます。


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カンボジアの電力事情2020 発電設備の整備進む

2021年01月12日 | 経済
 カンボジア電力庁(Electricity Authority of Cambodia: EAC)は、2020年年次報告書「カンボジア電力開発の概要」を発表しています。
 2020年末の設備容量は、2019年末の2372MWから22.9%増の2916MWに増加しました。年間電力供給量(近隣国からの輸入電力含む)は、前年の1万1738GWhから6.5%増加して1万2499GWhに達しました。2020年は新型コロナの影響で伸び率が落ち着きましたが、過去15年間で、設備容量は12倍に、発電量は10倍に急増しています。2021年の発電量の予測は、前年比12.0%増の1万3997GWhに達する見込みです。
 2020年の電力供給の内訳は、国内での発電量が68.1%、ベトナム、タイ、ラオスからの輸入電力が31.9%となっています。国内の内訳は、水力41.0%、石炭火力46.8%、石油火力8.0%、太陽光発電3.3%、バイオマス0.9%となっています。輸入電力の比率が一時は60%にも達していましたが、国内での発電所整備が進み、輸入電力の比率は2018年には14.5%まで大幅に低下しました。しかし、2019年の乾季に電力需給がひっ迫し計画停電に追い込まれたこともあり、2019年、2020年の輸入電力比率はほぼ倍増しました。2021年は、国内で建設していた火力発電所・太陽光発電所が完成したことから、輸入比率は29.0%に低下すると予測しています。
 送電線も整備が進み、115KV・230KV・500KVの基幹送電線は総延長3130km(2019年2267km)に達しています。建設中・計画中の送電線は、2133kmとなっており、地方電化の促進と電力供給の安定化・効率化が期待されます。
 全国送電網と接続している村落数は、1万3798村で、全体の97.4%となっています。世帯ベースでは、359万世帯中291万世帯が電化されており、電化率は81.8%(2019年74.8%)となっています。
 2019年の計画停電に懲りて、カンボジアでは発電所建設が進められ、送電網の整備も進められています。2020年は新型コロナの影響で、需要の伸びが抑制されて、電力需給は一息つくことができました。しかし、発電所の完成までには数年を要することもあり、引き続き発電所・送電線等の拡充努力を地道に続けていくことが必要と見られます。
(写真は、シアヌークビル郊外のスタンハウの石炭火力発電所)

カンボジア電力庁のサイト(英文です)
https://www.eac.gov.kh/uploads/salient_feature/english/salient_feature_2020_en.pdf


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2021年01月11日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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新型コロナ カンボジアの状況 1月11日

2021年01月11日 | 経済
 カンボジアは、新型コロナウイルスの国内感染を概ね抑え込んでいます。死者はゼロです。1月10日の保健省の発表によれば、累計陽性者数は391名(1月3日から10名増)となっています。治癒数は371名です。先週の新規陽性者のうち、10名はタイに出稼ぎに行っていて帰国したカンボジア人でした。それ以外の先週の海外帰国者の新規陽性はゼロでした。
 国内でのクラスターとしては、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、11月28日市中感染事件と命名された国内感染により41名の陽性者が確認されましたが、12月29日に終息が宣言されました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。大規模クラスターが発生しているタイからの帰国者が増えたこともあり、タイと国境を接しているバッタンバン州やパイリン州で帰国者26名(1月3日から10名増)が陽性と確認されました。タイに出稼ぎに行っているカンボジア人の間では、不安が高まっている模様で、1月4日までの10日間で5000人以上が帰国したとのことです。また、12月4日現在で、タイ国内で陽性が確認されたカンボジア人は106名に達し、タイ国内で治療を受けている模様です。
 東京等で2度目の緊急事態宣言が発出された日本でも入国規制が一時的に強化されています。カンボジアからの日本人の帰国の場合、これまでは不要だった「出国72時間以内の新型コロナウイルスの陰性を証明する検査証明書(陰性証明書)の提出」(1月13日から)と「空港での感染検査」(1月9日から)が必要となります。海外から帰国する日本人が陰性証明書を提出できない場合、検疫所が確保する宿泊施設での3日間の待機となります。なお、カンボジアから日本に渡航しようする外国人が陰性証明書を所持していない場合、日本に渡航することはできません。詳細は、日本大使館のサイト等をご確認ください。
 カンボジアでは、11月3日事変や11月28日市中感染事件が起きたことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められました。しかし、12月29日に終息宣言が出たこともあって、感染防止対策が次第に緩んできている模様です。12月31日から1月3日までの期間に国内観光地に出かけた人は約128万人だったとのことです。カンボジアの陽性者数は、欧米や日本に比べると圧倒的に少ないのですが、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念が残ります。マスク、手洗い、アルコール消毒等の感染対策を十分に行う等、十分な注意が必要です。なお、出入国手続き等につきましては、日本・カンボジアともに頻繁に変更されていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。
(写真は、1月1日から再開された映画館。1月9日撮影)

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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html


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プノンペンのハイアット・リージェンシー・ホテル 開業

2021年01月10日 | 生活環境
 1月6日、米系5つ星ホテルの「ハイアット・リージェンシー・プノンペン」が開業しました。ハイアット・リージェンシーとしては、初のカンボジア進出となります。場所は、王宮の北側にある国立博物館の向かい側です。経営権は地場中堅財閥のチップモン・グループが持っているそうです。客室数は247室で、そのうち43室はロイヤル・スイートを含むスイートルームとなっています。9つの会議室や宴会場、レストラン、バー、カフェ、スポーツジム、屋外プール、スパ等を備えています。正面にフロント等が入るフレンチ・コロニアル様式の建物、後方に高さ50メートルの近代的な建物というデザインです。
 プノンペンの高級ホテルは、ラッフルズやソフィテル、ローズウッド等があります。しかし、インターコンチネンタルが撤退した後は、新たな高級ホテルの開業が待たれていました。新型コロナで厳しい状況下でのスタートですが、今後の発展が期待されます。プノンペンでの高級ホテルの楽しみが一つ増えたのは喜ばしいことです。
(写真は、ホテルのサイトより)

ハイアット・リージェンシー・プノンペン(英文です)
https://www.hyatt.com/en-US/hotel/cambodia/hyatt-regency-phnom-penh/pnhrp

フレンチ・コロニアルな雰囲気の正面ロビー



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お洒落なカフェ Enso Cafe

2021年01月09日 | 生活環境
 プノンペン中心部、240通りにあるお洒落なカフェ「Enso Cafe」です。店名は「円相」という意味で、禅における書画のひとつで、図形の丸を一筆で描いたもののことです。店内は、ポップな感じです。テラス席もあります。メニューは健康志向のものが多い感じです。今回は、アメリカン・パンケーキをお願いしました。ホットケーキ3枚に目玉焼きも乗っています。ホットケーキの間にはカリカリベーコンが挟まれていて、ボリュームたっぷりです。朝からやっていて朝食メニューも人気だそうです。お客さんは、西洋系の方がほとんどでしたが、日本のマダム方にも人気だと伺っています。お試しください。

Enso Café
https://www.facebook.com/ensocafe240/

分厚いホットケーキ3枚のアメリカン・パンケーキ(6.7ドル:約700円)。これでも「朝食」メニューです。



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緊急火力発電所完成 電力需給は一息

2021年01月08日 | 経済
 カンボジアでは、2019年4月~5月に電力不足となり、計画停電を行うほどに追い詰められました。このため、2019年6月11日、カンボジア電力公社(EDC)は、カンダール州に400MWの石油・天然ガス火力発電所を建設する緊急計画を実施することとしました。2020年12月28日現在鉱業エネルギー省は、この緊急火力発電所が完成し、連結送電線も完成したので、いつでも稼働できるとしています。今後、乾季の水力発電所の稼働率低下時に、稼働するものと考えられます。
 完成した発電所は、石油と天然ガスのどちらでも使えるタイプで、200MWを2基設置しています。1基は、中国能源建設(CEEC)系の葛洲坝能源重工(CGGC-UN)が施工し、発電機はフィンランドのバルチラ社(Wartsila)から調達しました。もう1基は、中国重型機械(CHMC)が施工し、発電機はドイツのマン社から調達しています。総事業費は、3億8000万ドル(約410億円)で、3億ドルについてはカンボジア政府からEDCが借入れ、残額はEDCが負担しています。工期は、中国企業らしく当初10カ月と豪語していましたが、できるはずもなく昨年末にようやく完成に漕ぎつけました。
 カンボジアでは、2019年の乾季に水不測で水力発電所の出力が低下し、プノンペンで計画停電を行うまでに追い詰められました。電力需要は、2018年は14%、2019年は16%増加しています。このため、カンボジア政府も発電設備の増強や電力輸入のための送電線整備等に全力で取り組んできましたが、電力需給はひっ迫する一方でした。しかし、2020年の電力需給は新型コロナの影響で前年比10~12%減少したものと見られます。このおかげで、発電所等の整備が需要増大に何とか追いつく形になったものと見られます。しかし、カンボジアでは引き続き毎年300MW~400MWの発電能力増強が必要となるものと見られます。カンボジア政府の持続的な努力と、日本等の支援が望まれます。
(写真は、EDCより)


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JETRO日系企業実態調査2020

2021年01月07日 | 経済
 12月23日、日本貿易振興機構(JETRO)は、「2020年度海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」を公表しました。2020年8~9月、北東アジア5カ国・地域、東南アジア9カ国、南西アジア4カ国、オセアニア2カ国の計20カ国・地域に進出する日系企業に対する現地での活動実態に関するアンケート調査の結果となります。有効回答は5676社でした。調査結果は、営業利益見通し、今後の事業展開、新型コロナウイルス感染拡大の影響、経営上の問題点、原材料・部品の調達、輸出入の状況、通商環境の変化の影響、生産性・イノベーション・デジタル、賃金の9点にまとめられています。
 全体的には、アジア・オセアニアのすべての国・地域の景況感が調査開始以来、初めてマイナスとなりました。景況感を表すDI値は全体でマイナス40.7ポイントと、過去最低水準を更新しました。
 カンボジアについては、景況感を示すDI値が2020年はマイナス28.6ポイントに落ち込みしたが、2021年は25.0まで回復しています。今後1~2年の事業拡大意欲も、38.0%が拡大するとしており(20カ国中7位)、回復に向けた兆しが示されています。新型コロナの影響については、今年後半までにビジネス活動が正常化すると見る進出企業が80.3%を占めており、見通しの明るさが示されています。カンボジアでの経営上の問題点としては、原材料・部品の現地調達の難しさ、従業員の賃金上昇、税務等の負担、従業員の質等に加えて、取引先からの発注量の減少が挙げられています。
 製造業・作業員の給与年間実負担額(本給、諸手当、社会保障、残業、賞与などの年間合計。退職金は除く。)は、カンボジアは3280ドル(前年2989ドル)となっています。中国1万613ドル、タイ8135ドル、ベトナム4132ドル、ラオス3132ドル、ミャンマー2441ドル、バングラデシュ1848ドル等の周辺国と比べてみてもいまだに低いレベル(19か国中14位)にあります。カンボジアの相対的な低賃金は当面は引き続き優位性を維持するものの、「生産性からみた場合、所在国・地域の政府が設定する最低賃金は妥当な金額と思うか」との質問への回答は63.6%が「いいえ」であり、日系企業の不満・懸念が出ているものと見られます。

JETROの発表
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2020/f2a455aa82cb1403.html


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プノンペン新空港までの高速道路を建設へ

2021年01月06日 | 経済
 カンボジアの建設業大手Overseas Cambodia Investment Corp (OCIC)は、現在建設中のプノンペン新空港とプノンペン市街を結ぶ高速道路の建設構想をConstruction and Property紙のインタビューで発表しました。合計21キロメートルの高速道路は、2つのフェーズで建設される計画で、第1フェーズは、フン・セン大通りと271通りとの交差点付近からフン・セン大通り上に高架道路約10キロメートルを建設します。第2フェーズでは、経路は不明確ですが、国道2号線と新空港を結ぶ約11キロメートルとなるとしています。総工費は約4億ドル(約412億円)の見込みです。第1フェーズは、今年中にも着工し、新空港の開港直後の2023年には完成させたいとしています。
 OCICは、カンボジア民間航空局(SSCA)との共同出資会社を設立し、プノンペン新空港の建設を進めています。空港建設工事は、3期に分けて進められています。第1期は2023年までに供用を開始したいとしており、現在進捗率約30%とのことです。
 プノンペン新空港は、プノンペン中心部からの交通アクセスの整備が課題と見られていましたが、大胆な構想が発表されました。資金手当てやコスト回収(高速道路料金等)が発表されていないため、詳細は不明ですが、民間企業だけで対応するのはかなりの困難を伴うものと見られます。今後の展開が注目されます。
(写真は、Construction and Property紙より)

Construction and Property紙の記事(英文です)
https://construction-property.com/ocic-unveils-details-of-expressway-project-from-city-centre-to-new-airport-in-kandal/


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海上油田 ついに商業生産開始

2021年01月05日 | 経済
 12月29日、シアヌークビル沖の海上油田鉱区ブロックAで油田開発を進めているクリスエナジーは、商業生産を開始したと発表しました。フン・セン首相も同日の国民向け演説で本件に触れ、「石油生産開始はカンボジアを祝福するものだ」と称賛しました。また、シハモニ国王陛下も、初の石油生産をお祝いするとのコメントを発表されました。
 海上油田ブロックAについては、当初はシェブロンや日本の三井石油開発等も権益を有していましたが、税金問題などでカンボジア政府と折り合いがつかなかったこと等から、現在は、クリスエナジー95%、カンボジア政府5%となっています。開発のフェーズ1Aは、ブロックAのうち3083平方キロメートルで、水深50~80メートル程度と見られます。フェーズ1Aでクリスエナジーは、海上プラットフォーム1基(24井)と浮体式生産バージ、更に1.5キロのパイプラインで接続される浮体式貯蔵積出設備(FSO)を投入して、日量3万バレルの原油を生産する計画でした。現在、更に縮小したミニフェーズ1Aでは、日量7500バレルを目指すとしています。今回の初生産は、A-01D井からであり、今後更に4本の油井の掘削を行い、2月以降に本格生産に入るとしています。
 なお、日産7500万バレルで、1月4日現在のWTI価格49ドルと仮定すると年間の売上は1億3400万ドル程度(約138億円)となります。カンボジア政府の収入は、持ち分と税金で数十億円程度と見込まれ、あまり大きな金額ではありませんが、フン・セン首相は教育セクター等に活用したいとしています。また、カンボジアの石油類(ガソリン等)の輸入額は、約2500億円(2019年)ですので、ブロックAの生産額は輸入の5%ほどに当ります。
 当初の計画では2012年12月12日に商業生産が開始される見込みでした。大分遅れましたが、商業生産が開始されたことは大きな意義があります。これまでカンボジアは石油製品を全量輸入に頼っていましたので、原油の産出により、貿易収支の改善に加え、国際石油価格の変動ショックを吸収しやすい経済体質となることが期待されます。
(地図は、JOGMECレポートより)

クリスエナジーの発表(英文です)
https://krisenergy.com/default/assets/File/Cambodia%20Apsara%20field%20comes%20onstream%2029Dec2020.pdf



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