英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2025箱根駅伝 往路

2025-01-02 18:27:12 | スポーツ
 白熱の激走、面白かったです。
 詳しく書きたいのですが、余力がないので、2区中心に書きます。

【戦前予想】
 青山学院(昨年優勝)、駒澤(昨年2位)、国学院(昨年5位、今年度駅伝2冠)の3強は戦力は互角。コンディションやちょっとした出来不出来が勝敗を決する……やってみないと分からない状況。
 それに続く4番手が創価、5番手は中央。創価はメンバーも充実し今年度2駅伝を4位。中央は10,000メートルの平均タイムがトップなど、走力が高い。

 第1区で中央大学のエース・吉居駿恭がスタート間もなくペースを上げ、独走。ハイペースを維持し、2位以下に1分30秒以上の大差をつける快走。
 2位以下は、17秒間の間に16位までの15大学が中継所になだれ込んだ。
1 1時間01分07秒 中央(吉居)
2 1時間02分39秒 駒沢(帰山)
3 1時間02分40秒 日体大(平島)
4 1時間02分43秒 早稲田(間瀬田)
5 1時間02分45秒 帝京(島田)
6 1時間02分47秒 国学院(野中)
7 1時間02分48秒 山梨学院(平八重)
8 1時間02分49秒 大東文化(大浜)
9 1時間02分51秒 城西(久保出)
10 1時間02分51秒 青山学院(宇田川)
11 1時間02分52秒 東洋(小林)
12 1時間02分52秒 順天堂(浅井)
13 1時間02分53秒 中央学院(堀田)
14 1時間02分55秒 東京国際(木村)
15 1時間02分55秒 法政(武田)
16 1時間02分56秒 立教(吉屋)

 各大学のエースが投入された2区が大激戦だった。
 留学生は最初からガンガン飛ばす傾向が強く、今回の留学生5選手もそうだった。日本人選手もトップを独走するのが力のある中央大学なので、“追う意識”が強くなる。しかも、2位以下は隙間のない状態で走っている。つまり、追いかける目標がたくさんいる。その上、走っている脇を留学生ランナーが抜いていく……もともと走力に自信のあるチームのエースなので、その流れに乗るようにハイペースで走る。
 トップの中央・溜池も走力があり、いいペースで走る。約500m先のはるか遠くに目標(溜池)がいるので、焦りも出たのかもしれない(力む)。
 多くのランナーがオーバーペースになってしまった。
 特に顕著だったのが、留学生ランナーと早稲田・山口。4位でタスキを受けた直後、猛烈に飛ばし、2位を走っていた駒澤・篠原を置いていく。(中継時は駒澤と早稲田は4秒差で、すぐに追いついた)
 しかし、中盤からスピードが鈍り、篠原と東京国際・エティーリに追いつかれると、そこでじっと追従すればいいのに、無駄にスパートし、更にバテる。
 3強のうち、篠原と国学院・平林は冷静に自分のペースで走ろうとしていた。ただし、あまりにも多くのランナーが周囲をハイピッチで飛ばすので、多少、影響を受けたのかもしれない。区間記録は篠原(1時間06分14秒・4位)、平林(1時間06分38秒・8位)だった。各大学エースが集まる2区でこの区間順位は悪くはないし、タイムも悪くはない。しかし、区間新の3人に篠原は30秒以上及ばず、平林は50秒以上後れを取ったというのは“誤算”と言ってよいだろう。
 3強のもう一角の青山学院。1区の宇田川が終盤で第2集団から真っ先に遅れ始めた時には、原監督も慌てたかもしれない。ただし、区間残りが少しだったのと、「中継点で待つ黒田の顔が見て必死に頑張った」らしい。スパートが利き、18位ぐらいから10位まで盛り返した。“2位グループ”の17秒の帯の中位に位置できたことは大きかった。
 想定の下方ギリギリでタスキをもらった黒田は冷静だった。2区前半は順位を12位と2つ落としたが、予定したペースを守り、中盤以降ペースを上げ、どんどん順位を上げていった。中継圏外にいた黒田だったが、最初に引き離されたランナーはもちろん、駒澤、国学院を抜き去り3位まで順位を上げ、2位を走る東京国際・エティーリをも捉えそうな勢いだった。(最後は少しバテて、追いつけなかった)
 黒田の快走により、トップ中央との1分44秒差を、49秒差まで縮めた。駒澤はトップと1分7秒差の5位、國學院は1分39秒差の8位。
 区間賞は、留学生ランナーの中でも最速と目された東京国際・エティーリ。最後はバテバテで、後方に迫る黒田の方を何度も振り返る。その恐怖が良かったのか、力を振り絞り、区間トップ。東京国際大はトップと40秒差の2位に浮上。区間2位は創価・吉田響。黒田以上に、終盤網スパート。エティーリ1時間05分31秒、吉田1時間05分43秒、黒田1時間05分44秒だった。
 吉田の快走で、創価はトップ中央と59秒差の4位に浮上した。
 トップを独走の中央・溜池は区間9位・1時間06分39秒だった。2区で9位は立派な成績だ。


 3区は中央・本間颯が区間1位の快走、2位創価(ムチーニが区間2位の走り)に1分34秒差をつけた。3位青学は2分24秒差と水を開けられた。駒澤は2分46秒差の4位。国学院は3分17秒差の6位。
 青山学院は2~4区に3本柱の黒田、鶴川、太田を並べ、4区までにトップに立つ目算だったはずだ。2区の黒田の快走もあり、3区終了時には想定の範囲内に戻したが、3区の鶴川は誤算。区間4位はともかく、逆に差をつけられ2分24秒に開いたのは、原監督も内心穏やかではなかっただろう。
 しかし、4区の太田が“駅伝男”通り(それ以上?)の快走。さらに、5区・若林も区間新・区間賞の快走で、2位中央に1分47秒差、4位駒澤に3分16秒差、6位国学院に5分25秒差をつけた。3区終了時からすると、望外の成績だったはず。


【往路成績】
1位 青山学院大学 5時間20分01秒
2位 中央大学 5時間21分48秒
3位 早稲田大学 5時間22分30秒
4位 駒澤大学 5時間23分17秒
5位 創価大学 5時間23分38秒
6位 国学院大学 5分25分26秒
7位 城西大学 5時間25分58秒
8位 立教大学 5時間27分27秒
9位 東洋大学 5時間27分53秒
10位 日本体育大学 5時間28分03秒
11位 東京国際大学 5時間28分34秒
12位 中央学院大学 5時間28分37秒
13位 順天堂大学 5時間28分40秒
14位 帝京大学 5時間29分28秒
15位 山梨学院大学 5時間31分03秒
16位 法政大学 5時間31分25秒
17位 日本大学 5時間33分04秒
オープン参加 関東学生連合 5時間33分05秒
18位 神奈川大学 5時間33分39秒
19位 大東文化大学 5時間33分44秒
20位 専修大学 5時間36分50秒

 かなり青学有利だが、何が起こるか分からないし、中央は復路メンバーも充実しているらしい。

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