英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『SPEC~(サブタイトルは長いので省略)』第2話

2010-10-16 16:22:31 | ドラマ・映画
 今回の超能力は千里眼
 千里眼とは、千里先をも見通せる、つまりなんでも見通してしまう能力のことですが、実は見通せるのではなく、何でも聞き取ることができる能力で、異常に聴力が発達していたというだけでした(まあすごい能力なんですが)。

 未詳事件特別対策係(ミショウ)は、この千里眼者の挑戦を受け未解決事件の真相を解明し、犯人逮捕を課せられる。
 特徴的なのは、千里眼者との対決といっても、ミショウは24時間以内に犯人逮捕という課題をクリアするだけで、千里眼を否定したり、千里眼のからくりを暴こうとはしない。実際にからくりを暴いたのは、公安の特殊能力対策の専門部署であった。
 事件自体は超能力者が絡まない普通の殺人事件で、純粋に推理を楽しめた。
 また千里眼のからくりを暴くのも論理的だったので面白かった。(千里眼者は類まれな聴力の持ち主と推定し、筆談で会議を行い、公安の動きを察知できるかどうかで検証した)

【犯人追及の推理】
・なぜ被害者は電話中に撃たれたか?
 電話の相手(被害者の妻)に必要な情報(殺人現場をアトリエと思わせる)を提示するため。通報されないように電話を切ってから、撃つのが普通。
・なぜ犯人のめぼしが付いたか?
 「電話の向こうから鈴虫の声を聴いた」という証言は嘘。電話は伝える周波数は限定され(上下がカット)、鈴虫の声は伝達されない。
 電話のベルの音も伝達されなかったという経験があったので、わざとらしい鈴虫の存在プラス電話の証言で、私もピンと来た。

 というふうに、今回は推理も楽しめた。

【つっこみどころ】
①類まれな聴力を以ってしても、殺意があることを知るにとどまり、24時間後という時間を知るのは無理。自信満々で「24時間後、裁きを下す」と断言できないはず。
②被害者の妻が共犯なら、はじめから偽証が可能なので、電話工作の意義が薄れてしまう。

 前回、「推理と超能力は相性が悪い」と述べたが、うまく同居させていると感心しました。主人公ふたりのやり取りも面白いです。
コメント (2)
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