英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『SPEC』第4話

2010-10-30 21:41:13 | ドラマ・映画
 今回は、館、サークル、覆面、ダミーの人形………金田一少年の世界でしたね。

 さて、今回の特殊能力は念動力でした。
 特殊能力が前面に出ない展開でしたが、奥貫さんの雰囲気からして、なんとなく念動力では、という気がしていました。(すいません、奥貫さんだけは役名とより芸名を使います)
 念動力はテレパシー(精神感応)、テレポーテーション(瞬間移動)、予知能力と並ぶ花形超能力です。破壊力抜群で、敵に回すと恐ろしい能力です。
 今ドラマでも、金属もねじり切るという強力さで、主人公のふたり(当麻、瀬文)も、身体を雑巾絞りにされたり、骨がボキボキ折られたりするのではないかと、心配しました。奥貫さんだから能力が暴走しそうだし。

 今回はストーリーも推理もイマイチと言うか不満でした。
当麻の推理
・犯人はバイクのブレーキに関しては詳しくない(大きいバイクのブレーキは右手と右足をを使うということを知らずに、両ハンドルのレバーを折った)・真相をゆがめようとする奥貫の念動力によって自殺者の遺品が壊された(これは推理ではなく推測)
・死んだ娘からメールが来たというのは、奥貫の自作自演。(これも何か弱いですね。最初にメールの発信元を調べそうなものでしょう)

瀬文の活躍
・念動力の暴発を感電させて止めた(これもイマイチ。念動力によって近づけないという状況の中、床の液体を利用して遠くから感電させたのならともかく、直接、足にですからね。しかも、ガラスの破片がパタリと下に落下するのはおかしい。念動力で飛ばされたものならともかく、念動力の暴発によって2次的に飛び散ったものなので、念動力が途切れても、そのまま運動を続けるはず)
・壊れた蔵の扉を開けようと奮闘(活躍したわけではないけれど、面白かった)

 今回は、ストーリーとは別に、命の大切さを主張していたように思います。ただ、その割には奥貫親子の行動は意味不明でした。
・遺体が見つからないのなら、娘の生存を信じようとすると思うが、自殺したのを殺されたように細工するというのはおかしい
・娘が何故死のうとしたのか、その理由が語られないし、究明しようともしない
・娘は、前回の自殺の会でハズレ(毒薬ではなく睡眠薬)を引いて生き残り幹事となった。にも関わらず自分の遺品を送ったのは、自分を死んだと思わせたかったからと思われる。その後、どのように身を隠して生きてきて、今回はどのような思いで自殺会を催したのか、娘の心がほとんど解明されていない。
 普通、自殺志願の登録の中に母親の名があったら会に呼ばないだろうし、何があったか、真意が知りたくて近づいてくると思う。
・その点で、娘の遺書に何が書いてあったのか見たかったが、奥貫さんは見ようとしない。この点も、真相究明の点、母親の想いの点の両面で不満


 「死者からのメール」「念動力」「命の大切さ」というキーワードを無理につなぎ合わせただけにしか思えませんでした。

 あと、念動力暴発のクライマックスシーンの最中に、他のシーンを織り込むのはやめて欲しいです。
コメント
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