3月22日、セ・リーグ理事会、選手会が各省庁(文部科学省、経済産業省、蓮舫節電啓発担当大臣)を訪れ報告、意見の交換をしました。
文部科学省(文部科学大臣)の意見
・野球をするなとは言っていないが、この電力事情の中でナイターをするのは国民の理解を得られないだろう。引き続き、特に選手会と協議して欲しい
蓮舫大臣
・4日延長する根拠を聞いたうえで、選手会の主張に賛同する
・こういう状況に置いて、こうこうとした灯りの中で精神的の抵抗が大きい
・セパ同時開催の選手会の思い、ドームでのナイターをやることの意義をもう一度考えて欲しいと理事会に指示
先日、セリーグの早期開催を支持しましたが、今回の場合は被害が大き過ぎ、現在の状況下ではさらに延期もやむを得ないんじゃないと思っています。
ただ、やはり選手会の主張には若干の疑問を感じています。
主な延期の理由として
①被災地の状況を考えると、野球をすることに抵抗を感じる
②現在の電力事情の中、野球をすることによって大量の電力を消費するのは、無理(各方面に悪影響が及ぶ、社会の支持も得られない)
③セ・パ一体となって事態に臨むべき
がありますが、選手会の一番の主張は、③のセ・パ同時開催みたいです。(もちろん、①②も主張しているとは思いますが)
「セ・パが一体」という思いは確かにそうだと思いますが、そもそもセリーグとパリーグはどういう関係なのでしょうか?
単に12球団を等分しただけではないようです。リーグの覇権を争う方式や、試合のルール(DH制など)も微妙に異なっています。開催日も年によって違っているようですし。
今回の場合、被災状況もセとパではかなり差があり、パ・リーグが延期の決定の決断をしやすく、決定は早かったですね。しかし、詳しい事情は把握していませんが、開催時期うんぬんよりもっと根本的なプロ野球全体の方針、姿勢を12球団一堂に会して話し合おうとはしなかったのでしょうか?
今回の事態の根源には、普段からの球団(社長・オーナー)、コミッショナー、選手、OBなどに断層があったからのような気がしています。
さて、選手会の一番の主張は③の同時開催ですが、わたし的には①②の方が重大のように思えるのですが、いかがでしょうか?
パ・リーグの決定にしても、仙台の現状では当分開催は無理(仙台の球場の復旧を急ぐとともに代替球場での準備)なので、だいたいの見込みで開催日を決めているようで、確実な根拠があって決定したわけではなさそう。
もし、パリーグが7月開催と決めたのなら、選手会はそれでも7月同時開催を主張したのでしょうか?…あ、これは、相当いじわるな論理ですね。
再度の協議で、理事会が4月3日開催とか打ちだしたらどうなるんでしょうね?
「ナイトゲームを行わずに早期開催」を主張した前回記事より今回は後退しましたが、それでもプロ野球選手に対する疑問はいくつか残っています。(「当事者の東日本でないものが、つべこべ言うな」と言われたら、何も返す言葉がないですが)
・プロ野球を実施する経済などへの効果は考慮すべき
・野球をすることがプロ野球選手の仕事ではないのか?
・オープン戦は実施しているが、オープン戦を行うのは構わないのか?
今日24日に臨時理事会が行われるそうですが、どういう結論、提案が出されるのでしょうか?
本日の理事会で、パ・リーグと同じ4月12日開幕という決定がなされたようです(正式決定は26日のオーナー会議で)。