英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

もっと仕事(捜査)しろよ……『CONTROL ~犯罪心理捜査~』 第8話

2011-03-03 21:23:10 | ドラマ・映画
もっと仕事(捜査)しろよ!
 もうこれに尽きます。
 手口が似ていて、犯行現場の近くに住んでいるだけで疑われる。
 アリバイ証言が嘘だったので、逮捕状・非常線。
 現場検証と事情聴取(聞き込み)以外、捜査した様子はない。
 「前科者の社会復帰は難しい」という命題を枕にした人情(非人情)ドラマで、刑事ドラマとして見るなということなのか?………世間の冷たさも嫌だが、このドラマのような無能で怠惰な警察が現実だったら嫌というか恐ろしい。

 単に信じようとするだけの寺西刑事(横山裕)。無実を信じるならそれを立証するような捜査をしようよ。
 アパートにいたことを立証するできごと、例えば、犯行時間にアパートのそばで喧嘩やボヤなどがなかったかを塚原(柏原崇)に聞くとか、犯行現場で真犯人につながる手掛かりを探すとか。
 主人公の里央(松下奈緒)も塚原を暴発させるための存在でしかなかった。里央が塚原をしっかり確保していたら、最後も里央がしっかりしていたら人質を取られなかったはず。

 最初のシーンの現場検証の際、タンス預金の350万円がなくなっていることを簡単に突きとめた捜査班、すごい優秀じゃないか! でも、どうやって分かったんだろ?
 「土地勘のあるうえ、下調べも十分」という分析をしたのなら、不審者の目撃情報を探すとか(難しいと思うが)して欲しい。
 無能で怠惰な警察と非常な周囲の仕打ちで、人質籠城犯になってしまった容疑者という鬱な展開を見せられただけで、連続侵入窃盗犯・殺人犯についての捜査が全く進展せず、欲求不満を次週に持ち込されただけだった。
コメント (8)
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将棋界の一番長い日 ~雑感~

2011-03-03 14:30:59 | 将棋
 昨日の記事(『将棋界の一番長い日』で、臆面もなく予想を立てましたが、5局ともハズレ、ある意味すごいと思いましたが、かなり恥ずかしい思いをしています。

 各局の簡単な感想
△渡辺竜王⑨(6勝3敗)-▲丸山九段④(4勝5敗)○
 終盤、渡辺竜王の手が伸びませんでした。終盤に入った時点での形勢は良く分りませんが、竜王戦の時の凄みは感じませんでした。
 時々、竜王戦での強さ(特に終盤、夜に入ってからの強さ)と、順位戦の夜11時過ぎからのそれとは、別人のように感じる(順位戦が苦手)ことがあるのですが、私の気のせいでしょうか。
 それにしても、丸山九段の冷却シートの頭頂部貼りは、以前のカロリーメイトに匹敵するパフォーマンスでした。

▲谷川九段⑥(4勝5敗)-△郷田九段⑦(5勝4敗)○
 谷川九段の指し手に力感が感じられませんでした。
 最近の谷川九段の指し口には柔軟さが見られますが、結論を出せずに先延ばししたような印象があり、柔軟さの中に意志がこもっていないような気がします。
 また、終盤もあっさりしすぎです。谷川九段の潔さなのでしょうが、これでは相手が安心してしまいます。

○▲高橋九段②(5勝4敗)-△藤井九段⑧(3勝6敗)
 藤井九段の土俵での戦いだと思いましたが、△4五歩の仕掛けが成立せず千日手狙いしかなかったそうで、先手の9筋と5筋の位と玉型のよさが大きく、ずっと苦しかったようです。
 高橋九段の相手との間合いを計りながら陣形を整える巧みさは相変わらずで、そのよさを維持しながら、さらに相手を追い詰めていく指し回しは見事です。
 特に、▲1九歩(第1図)△同馬▲2八歩(第2図)と後手の拠り所の馬を封じ込めたはプロの技です。

 数手進み、第3図では先手必勝です。右側に残された後手の角2枚、桂2枚が悲しいです。

 解説役の島九段も高橋九段の勝ちっぷりには刺激を受けたことでしょう。あと、同世代の中村修九段、南九段、塚田九段もがんばっていただきたいです。

○△三浦八段①(4勝5敗)-▲木村八段⑤(3勝6敗)
 中座飛車の変形で実戦例の少ない形に持ち込んだ三浦八段の快勝でした。ただ、木村八段の▲2三歩成と成り捨てた手が余計な一手で形勢を損じたようで、研究が生きたかどうかは微妙。
 形勢を損ねた木村八段の、氏らしい受けの妙技が出なかったのは残念、しかも、最後は三浦八段に決め技の美技を決められてしまいました。

○▲森内九段③(7勝2敗)-△久保二冠⑩(4勝5敗)
 久保二冠の芸術的捌きというよりも、懐の深い柔軟さで堪えている印象の強い序中盤戦でした。
 微差をずっと保って久保二冠を押し切った森内九段、相性の悪さ、久保二冠の充実さを跳ね返す、順位戦の強さでした。
 ただ、この将棋の終盤、久保二冠のがんばりは凄まじいものでした。今回の『将棋界の一番長い日』の最後を飾るにふさわしいものでした。
 金を打ち捨て玉を移動させ、寄せの土台である先手のの香を龍で切り取るという不屈の闘志。先手の香車と後手の飛車(龍)、金の交換で、控え室で「この地球上に受けがあったんだ」と驚きの声をあげさせた執念の受け。
 森内九段は7七に合駒の桂を打つ際、なぜか狼狽していたが、この粘りが見えたからかと、のちに納得。
 それも単なる悪粘りでなく、△8二香と隙間を埋め容易に寄らなくしてしまった。深夜に及ぶ長時間の熱局、勝ったと思った森内九段にしてみれば、目眩がしたのではないでしょうか。
 久保二冠はそんなつもりはないと思いますが、森内九段にしてみれば、嫌がらせにしか思えません。 それでも、勝ちきったのは流石、森内九段でした。


 挑戦者は森内九段、降級は藤井九段、木村八段。
 好きな両者の陥落は残念。
 挑戦者は、渡辺竜王の公算大と見ていましたが、プレーオフにもならなかったのは、意外でした。もっとも、私の予想は全敗なので、意外も何もないのかもしれません。

 羽生ファンとしては、竜王戦のリベンジが出来ないという思いよりも、名人失冠による世代交代の烙印が押されてしまうことが、取りあえず無くなったという安堵のほうが大きいです。弱気なファンで申し訳ありません。もちろん、羽生ー渡辺戦は見たいです。
 とは言え、森内九段も羽生名人の手ごわいライバル。一番の難敵です。すばらしい激闘のうえ名人防衛を願っています。
コメント (8)
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