英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2015全日本総合バスケットボール選手権大会 準決勝 トヨタ自動車 アンテロープス×デンソー アイリス

2015-01-23 21:32:23 | スポーツ
第1ピリオド
 互いにパスが軽く、オフェンスが良く機能した。
 トヨタは近藤の3ポイントシュートがよく決まり、デンソーは高田真希を中心に得点を重ねる。
 近藤の4本目の3ポイントシュートで22-16と抜け出し掛けたが、鈴木、水島の安易なシュートで波に乗り切れない。残り2分22秒で久手堅に替えて水島を起用したのがどうだったか?
 高田は動作は鈍いように見えるが、パワーもありシュートも上手い。シュートもシチュエーションが豊富なのが強味である。
 第1ピリオドは、トヨタ24-21デンソーで終了。


第2ピリオド
 立ち上がり、デンソーは伊藤がボールを持ちすぎるきらいがあるが、牛田と高田真のシュートでなんとか得点につなげる。トヨタはパスの周りがよく、外郭のシュートが気持ちよく打てている。川原が3本シュート(内3ポイント2本)を沈めるなど、7点差に広げる。
 4分0秒、デンソー・伊藤がゴール下の高田真に送ったロングパスがそのままネットに吸い込まれる。これをターニングポイントにするのはどうかと思うが、肩の力が抜けたのか次のオフェンスもボールがよく回り、フリーの状態でインサイドアウトのパスを受けた伊藤が、気持ちよく3ポイントシュートを沈め、1点差。
 さらに、久手堅をディフェンス二人が挟み、スチール。これをゴール下へ向かう伊集に素早くパスし、ドリブルシュートで逆転。
 トヨタは外郭のジャンプシュートが徐々に決まらなくなった。ドライブやポストプレーもほとんどない(時折、試みるが失敗)
 ピリオド後半は、お互いにオフェンスが停滞し、のこり4分42秒からは2点ずつ得点しただけ。
 前半は、トヨタ37-38デンソーで終了。



第3ピリオド
 一進一退の攻防が続くが、デンソーの方がインサイドを攻め、オフェンスリバウンドも競り合うなど、アグレッシブ。トヨタはペイント陣がやや小柄、さらにデンソーには高田真がいるので、なかなかインサイドを攻めることができず、外郭からのシュートが中心で単調になりがち。
 開始4分、トヨタ44-46デンソー。ここからゲームが動いた。
 ダブルチームディフェンスのプレッシャーに久手堅が苦しいパス。矢野の緩慢な処理を突いた牛田がそのままドリブルシュート。次のトヨタのオフェンスが矢野の3ポイントシュートがエアボールに終わったのに対し、デンソーは高い位置でボールを持った高田が、ゴール下に飛び込んだ伊集にパスを通しシュート、バスケットカウントも得、3点プレー。44-51とデンソー7点リード。
 この後も、ドライブあり、ジャンプシュート、速攻とバランスよく積極的に攻めるデンソーに対し、ペイントを攻められないトヨタはパスを外で回すだけのジャンプシュートが決まらず、開始6分20秒で44-55と11点差に広がる。
 たまらずトヨタ、タイムアウト(遅い!)。この後、鈴木のミドルシュート、森のペイント中央付近からのフェイドアウェイシュートなどで反撃し7点差に詰めるが、結局、トヨタ50-57デンソーで第3ピリオドを終了。

 デンソーは伊集、牛田がボールへの執着心が強く、トヨタのオフェンスに対してのプレッシャーも強かった。オフェンスも足が動き、積極的プレーが目立った。リバウンドもトヨタの7本に対し13本と優位。
 一方、トヨタのオフェンスは停滞し、停滞を打開できるプレーヤーもいない状況。頼みの3ポイントシュートもこのピリオドは1/6。


第4ピリオド
 トヨタ・鈴木がドライブシュートを決める。積極的プレーで5点差にせまり、追い上げののろしを上げたと思えたが、ゾーンディフェンスの裏を回り込んだ伊藤を全くのフリーにしてしまい、コーナーから難なくジャンプシュート(2P)を決められてしまった。
 この後のトヨタオフェンスは2回連続、3ポイントシュートを外す。一応、マークをを外してのシュートではあったが、中に切り込むなどの動きが欲しい。
 この直後、伊集に難しい3ポイントシュートを決められ、10点差。(1分40秒)
 この後も、外からシュートを外すトヨタに対し、デンソーは積極的かつバランスよく攻め、52-66と14点差(3分42秒)。
 さらに、トヨタオフェンス、ゴール下でデンソー・伊藤とミスマッチになった鈴木がイージーシュートをミス。そのうえ、スティールした久手堅がドリブルシュートをミス。辛くもリバウンドを拾いファールをもらうが、フリースローの1投目をミス。意気消沈。
 牛田にジャンプシュートを決められ、トヨタの24秒オーバタイムの後、伊集に3ポイントシュートを決められ、53-71と17点差(残り4分17秒)
 勝負あり。逆転の要素は全くなし。

 この後、オールコートプレスディフェンスなどで、バックパスバイオレーションや8秒オーバータイムなどを誘発、また、3ポイントシュートを2本決めるなど、10点差(残り1分)に詰める抵抗を見せたが、結局、トヨタ61-75デンソーで試合終了


 もともと、トヨタの3ポイントシュートはスクリーンを利用してのもので、外だけのプレーが多いが、シュートの成功率を考えるとインサイドアウトのパスも欲しいところだ。とにかく、ドライブや速攻、そしてペイント内でのプレーが少なすぎた。なので、ディフェンスもしやすく、トヨタはデンソーのディフェンスのプレッシャーをどんどん受けることになってしまった。
 後半は3ポイントシュート3/17、フィールドゴールも27.3%では敗戦も仕方がない。
 従来なら、久手堅が相手ディフェンスを切り崩したり、矢野の個人技で得点を上げるなどで流れを変えることもできたが、今回はそれもなかった。矢野はともかく、久手堅のボールへの執着心がこれまでより薄れているように感じた。

 デンソーはディフェンスではトヨタにプレッシャーを掛け続けた。オフェンスもアグレッシブで、動きもボールも泊まることはなかった。リバウンドやルーズボールなども集中力が高かった
 全員がバランスよくオフェンスするうえ、個人でも得点を上げることができる高田真が要所を締める。決勝戦はJXが苦戦するのではないかと思った。



個人スタッツ
デンソー
得点 高田真希21、伊集20、伊藤14、高田汐織10、牛田8
リバウンド 高田真15、牛田9、高田汐6、伊集3
アシスト 伊集8、伊藤6
スティール 伊藤3

トヨタ
得点 近藤21、鈴木12、川原10、矢野6
リバウンド 近藤7、久手堅4、矢野3、鈴木3
アシスト 久手堅、矢野3、鈴木3
スティール 久手堅3、矢野2 
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『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』 第2話

2015-01-23 12:37:59 | ドラマ・映画
 シングルマザー・恭子の一人娘・真理が誘拐されたが、犯人から何の要求もなく、1日半後に娘は解放された。
 実は、真理は大会社の社長・高城の隠し子で、身代金は高城が支払った模様。
 誘拐犯は、高城の娘・杏奈と恭子の勤め先のスナックのママ・小久保唯だった。
 動機は、唯の息子の心臓手術の為だった。
 ことをうまく収めるため、忍布は高城に「真理の歳の離れた義理の姉が勝手に連れ回しただけの騒動だった」と言及するよう懇願する。


 ストーリーには奥行きがあり、特ダネを棒に振ってまで騒動を収拾するというドラマ性もあった。
 しかし、1時間ドラマ枠では詰め込み過ぎで、スムーズにストーリーが進み過ぎた感が強い。
 たとえば、「身代金の要求もなく、解放されたのはなぜ?」と考える間もなく、デスクの千華子が真理の父親が誰かをつかんでいた。しかも、その社長については忍布が過去に密着取材をしていたという偶然。同じ偶然にしても、忍布が過去の取材により、真理が社長の隠し子ではないかと推理したのなら、納得できる。千華子役の財前直美の顔を立てねばならなかったのだろうか?
 誘拐の動機についても、千華子がスナックママの息子の病気の情報をキャッチしており、忍布同様、視聴者も思考をスキップさせられてしまった。
 ストーリーとしては面白かったはずだが、“エスカレーター”、時には、“どこでもドア”で話が進められ、せっかくのゲスト出演の水野真紀も持ち味が発揮されなかった。

 それと、私だけかもしれないが、やはり、主人公・忍布に魅力が感じられない(他のキャラクターもそれほど魅力を感じない)。それが一番の問題のように思う。

 

【ストーリー】番組サイトより
 5歳の女の子・日野真理(山本彩葉)が誘拐される事件が発生し、報道協定が結ばれた。だが、京都タイムス社会部記者・鉄 忍布(観月ありさ)は、デスクの古林千華子(財前直見)から、ライバル社に隠れてなんとか母親・恭子(水野真紀)に接近し、手記を取ってくるよう指示される。
 真理は、近くのケーキ店に立ち寄る恭子を公園で待っている間に、何者かに連れ去られたという。恭子は、真理の大好物である“豆乳プリン”を買いに行っていたらしい。
 シングルマザーの恭子は、弁当店やスナックなど複数のアルバイトを掛け持ちして生計を立てていた。忍布は“働くシングルマザー”の記事のためと偽って、スナックのママ・小久保唯(中込佐知子)ら、彼女の周辺人物への取材をスタート。だが、皆一様に彼女が働き者だと証言するだけで、特に恭子の周囲にトラブルは見当たらなかった。
 翌朝、駅前にひとりたたずむ真理の姿を警察官が発見! 無事、身柄が確保されたことから、報道協定も解除された。忍布はすぐさま取材のルールを破って警察署内に潜入し、恭子のもとへ。彼女の信頼を獲得し、手記の内諾を取り付ける。
 そんな中、忍布は突然、千華子から情報通信業界の雄、高城信三社長(中丸新将)の取材に同行するよう命じられる。実は、千華子は誘拐犯から一切要求がなかったことを怪しみ、裏取引があったのではないかと勘繰っていた。そして、恭子、高城の繋がりを探っていたのだが…!?
 その直後、忍布は高城のひとり娘・村上杏奈(近野成美)の姿を意外な場所で見かけたことを思い出す…! やがて、忍布の執念の取材により、秘められたシングルマザーの真実が明らかになっていくが…!?

監督:田竜太
脚本:西岡琢也
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