英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第63回 全日本剣道選手権

2015-11-04 21:17:02 | スポーツ
間合いを計りながら、一瞬の機を捉えて、一閃!
素人の私では、剣先を見極めるのは困難。

 そんな視聴が4時間25分(疲れた)。
 1回戦の一部からずっと中継がされた。試合場が2面あり、3回戦までは並行して進行したため、すべての試合を観たわけではないが、1回戦から見続けると、選手の個性や強さが把握できるので、面白味が増す。(甲子園が盛り上がるのも、1回戦から中継されるという要因も大きい)

 過去3回の優勝を誇る内村・錬士六段が2回戦で敗れ、昨年優勝の竹ノ内四段も3回戦で敗れるなどの波乱はあったが、他の世界選手権代表の強豪はほぼ順当に勝ち上がったようだ。

 優勝 西村英久 五段 (熊本)
 2位 勝見洋介 五段 (神奈川)
 3位 梅ヶ谷翔 三段 (福岡)
 3位 竹下洋平 五段 (大分)

 素人なので見当違いかもしれないが、ベスト4の中では竹下五段の試合内容が一番良かったように思う。
 その竹下五段を準決勝で破った勝見五段の準々決勝、準決勝で決めた出端の面の4本は見事だった。
 学生の梅ヶ谷三段は、切っ先が切れ味良かった。

 優勝した西村五段は受けが強く、小手が得意らしい。
 かなりの技巧派で、準々決勝では安藤五段の竹刀を2度払い落として、反則勝ち。(竹刀を落とすと反則を取られる。反則2回で反則負けとなる)
 また、準決勝では、不当な“つばぜり合い”と両者反則を取られ、両者反則1回の状態から、西村五段が小手を放ち梅ヶ谷三段に体を寄せていく。梅ヶ谷三段も西村五段の動きに合わせ引き足で追従する。その状態で場外際まで来た時、西村五段が突如、両手で梅ヶ谷三段を突き飛ばした。一応、つばぜり合いをするような時の腕の動きであったが、「押し倒した」というより「突き倒した」という表現がぴったりするような、激しさだった。
 西村五段が足捌きで梅ヶ谷三段を場外際に押し込んだのならともかく、技の後の送り足でたまたま、場外際に来たのを、「これ幸いにと」突き飛ばしたように、私には見えた。
 この場外反則で、梅ヶ谷三段は反則二回となり、反則負けとなってしまった。
 もともと、最初の不当なつばぜり合いも、西村五段がつばぜり合いに持ち込んでいたように感じた。

 賛否が分かれるかもしれないが、「汚いなあ剣道だなあ」と感じた。


★剣道の達人同士の試合の感想
・切っ先が早過ぎる
・その切っ先をかわしたり、受け止めるのも凄い
・防具の適切な部位に打ち込まないと「一本」とならないが、小手など外れた場合、道着一枚、あるいは、素肌に受けることになる。「一本」を取られることも痛いが、これも相当痛いはず

★審判・判定に関する疑問
・見極める審判も凄いと思う
・しかし、他の審判が旗を上げたのを見て、おもむろに旗を上げるシーンもかなりあった。逆の色の旗を上げて、上げ直すことも。
・「決まった」と思われる打ち込みが取ってもらえないこともあるようだ。
 打ち込みが浅い場合や、打突場所がずれていたりすることもあるが、「早過ぎて見えなかった」ことはないのだろうか?
・面が好き、とか、小手が好きとか、審判の好みで打ちこみの判定が左右されないのだろうか?
・惜しい打ち込み2本で(先に取らなかった打ち込みを含めて)、旗を上げることはないのだろうか?
コメント (3)
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