英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 総括

2016-09-09 10:40:55 | ドラマ・映画
主人公のキャラクターを変容させるのは是認できないが、異常性を持つヒロインの心象ドラマとしては面白かった。
捻りはなかったが、藤堂比奈子(波留)、東海林(横山裕)、中島(林遣都)、真壁永久(芦名星)のそれぞれの落としどころも良かったのではないだろうか。

ただ、このドラマの大きなテーマと思われる「人は誰でも殺人を犯し得る」については、ドラマで横行した猟奇殺人と、横山の過度な暴行衝動を例とする怒りによる殺人とは一線を画するもので、猟奇殺人ばかりが先行してしまった感があるのは否めない。

このドラマで、比奈子の心象ドラマを加えたのは、猟奇殺人のみに走らずに、内容に厚みを加えたかったのだろう。
未読だが、原作は猟奇殺人だけのものかと言うとそうではなく、事件を通じて“異常犯罪捜査”のメンバーが成長していくものであるらしい。


真壁永久(芦名星)について
・「久しぶりぃ~」と言われても、視聴者には“初見”だし……
・カラーコンタクトは不気味だったが、芦名さんにはカラコンなしで演じさせてあげたかった(女優として)


【最終話ストーリー】番組サイトより
 東海林(横山裕)に異常性を暴かれたことで辞職を決意した比奈子(波瑠)。ところがその矢先、比奈子に強い執着を抱く佐藤都夜(佐々木希)が脱走し、命を狙われる危険性の高い比奈子は東海林の警護の元、ホテル住まいすることに。
 しかし、そんな警察の計画をあざ笑うかのように、都夜は比奈子の居場所を突き止める。一方、警視庁・片岡(高橋努)は都夜を追跡し、追い詰める間際で、突然現れた女性に切り付けられる。その女性こそ、高校生だった比奈子にナイフを渡し、「自分らしく人を殺せばいい」と進言した真壁永久(芦名星)だった!ぼう然とする比奈子に何事かを語りかけ、永久は再び姿を消す……。
 一方、ホテルから行方をくらませた東海林は永久に拉致・監禁されていた。彼女の恐るべき計画に恐れ戦く東海林……。永久に翻弄(ほんろう)され、最悪の窮地に陥る比奈子は、かつての進言通り、殺人者になってしまうのか―!?

これまで殺人者への強い探究心で犯罪者と対峙(たいじ)し、「人を殺す者と殺さない者の境界線」に立ってきた比奈子は、最恐かつ因縁の女性・永久との再会をきっかけに、どんな答えを見出すのか?闇を抱える女刑事の物語が、衝撃のクライマックスを迎える。


脚本:古家和尚
コメント
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